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若者は変化を望むのか、現状を変えたくないのか

JBpress 6/21(火) 6:10配信

 いよいよ明日(6月22日)から参院選が始まる。投票は7月10日だ。今回の参院選は、日本の政治史上でも初のことが行われる。1つは、18歳選挙権の導入である。もう1つは、4野党が統一候補を立てることだ。これが選挙戦にどのような影響をもたらすのか、興味深いところだ。

■ 左翼が保守派になっている日本の政党状況

 私自身の記憶を思い返しても、初めて選挙権を得るというのは、それなりのインパクトを持っていたように思う。ただ私の場合には、18歳で日本共産党に入党していたので、投票する候補者は決まっており、思い悩むことはなかった。

 だが初めて選挙権を得た若者にとって、誰を選ぶのか、どの党を選ぶのか、そうは簡単に答えを持っていないのが普通だろう。通常、若者は高齢者以上に変化を求めるものだと思う。だとすれば、現状を打破しようとする野党を支持するのではと思われがちだ。だが、日本の政治の現状は必ずしもそうではない。

 現状を改革しようとしているのは、実は自民党の側である。アベノミクスや集団的自衛権の一部行使を含む安保法制、一億総活躍社会、憲法改正など、その是非はともかく、すべて現状を改革しようとしているのだ。

 これに対して野党は、アベノミクスは失敗だとして糾弾し、安保法制については、共産党などは「戦争法」だとして廃案を掲げている。廃案ということでは4野党が一致している。憲法についても、野党は基本的に護憲である。

 保守が改革派、民進党が左翼というわけではないが、大雑把に言えば左翼が保守派になっているのが日本の政党状況なのである。

 さて、新たに増える240万人の有権者は、いったい何を基準に選ぶのだろうか。

 選挙の投票率は、年々下がってきている。なかでも若い層の投票率が極端に低い。2011年の衆院選では、60歳代が一番高く68.28%、一番低いのが20歳代の32.58%だった。大半は選挙に行っていないのである。

 これでは、今の政治に不満を持っていても、何も変わりはしない。もちろん投票に行ったからといって、簡単に政治を変えられるわけではない。しかし、現状に不満を持たない若者などいないだろう。であれば、選挙に行くべきだ。行かなければ、自分の思いをそもそも政治に反映できるわけがない。せっかく得た選挙権を無駄にしないようにしてほしいと願う。

■ 野党統一候補は成功するのか

 32ある定数1の選挙区すべてで野党の連携が実現した。これも戦後政治で初めてのことだ。政治を活性化させるうえで大いに結構なことである。

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最終更新:6/21(火) 6:10

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