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MCI(軽度認知障害)と認知症はどう違う?予防の手立ては?

OurAge 6/22(水) 18:47配信

最近、にわかに注目を集めている「MCI」とは、ひと言で言えば「認知症予備軍」の状態のこと。MCIを早期発見し、先手を打って対応することが、認知症を予防する道となる。

「MCI(軽度認知障害)とは、認知症の種が原因による、悪性のもの忘れが出はじめた状態です。単に年のせいということで済まされない、激しいもの忘れがあり、自覚的にも客観的にも、『記憶力に問題あり』とわかる記憶障害です」とは、脳神経外科医の視点から「もの忘れ外来」を中心とした認知症診療を展開する「医療法人三歩会 おくむらメモリークリニック」の奥村 歩院長。

しかし勘違いしてはいけないのは、MCIは“軽度の認知症”ではないということ。いくらもの忘れが激しくても、残っている認知機能で、記憶障害から生じる生活の支障をカバーして、自立した生活を送ることができるのだ。

「認知症になった場合、残念ながらその進行を確実に止める術はありませんが、MCIの人は自らの症状を自覚でき、思考力や判断力も問題ありません。私たちの認知機能を低下させ、MCIから認知症に進ませてしまう犯人は、加齢や遺伝だけではなく、生活習慣も大きくかかわっています。つまり、MCIを知って早期発見し、認知症を発症しない生活習慣を実践することで、認知症は防ぐことができるのです」(奥村さん)

早速、MCIと認知症を予防する生活習慣について教えてもらった。

◆GI値の低い食品で食後の高血糖を防ぎ、危険因子の蓄積を回避
食後に高血糖が続き、インスリン分解酵素が体だけで消費されてしまうと、脳内の老廃物で認知症の最大の危険因子となるアミロイドベータの掃除に手が回らず、危険因子が蓄積されてしまう。それを回避するには、食後の高血糖を防ぐことがカギに。GI値が低いタンパク質、同じくGI値が低い複合炭水化物、脂質ではオレイン酸、オメガ3脂肪酸を中心にとることが、最善の抗認知症食に。

◆運動は認知症予防の切り札。人とかかわる知的活動&運動が◎
認知症の予防方法の中でも、運動は最も重要な柱。認知症の攻撃因子を軽減しながら、防御因子を高めるというWの効果があるという。なかでも理想的な認知症予防運動は「知的活動」「運動」「人とかかわる」という3つの要素が一体となったもの。例えば他人と一緒にする社交ダンスやゴルフ、バレーボールなどは、一人でするウォーキングや水泳などよりも認知症になりにくい効果があると言われているそうだ。

◆脳内を活性化させ認知予備力を鍛えるニューロビクス
ニューロン(神経)とエアロビクスを組み合わせた言葉で「新・頭の体操」と呼ばれることも。脳の中では、神経細胞同士の接続を担う神経伝達物質によって、脳内ネットワークがダイナミックに変動するが、変動のカギとなる認知予備力を鍛える活動が、ニューロビクス。同じ頭の体操でも、クロスワードパズルより、「人とのかかわり」が生じるチェスのほうが抗認知症効果が高くなるそうだ。

◆医療と上手につき合い、認知症の原因となる生活習慣病を改善
認知症は、脳のゴミであるアミロイドベータ、動脈硬化、炎症、ストレスなどが原因で発症するが、高血圧や糖尿病、メタボなどの危険因子が複合的に絡み合って、やがて認知症を引き起こすことも。まずは、高血圧、糖尿病の有無を健診などで定期的にチェックし、もし見つかれば日常生活を改め、病状の改善に努めよう。また、ストレスによるうつや不眠症も、しっかりと治療することが大切だ。

最終更新:6/22(水) 18:47

OurAge

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