ここから本文です

ドイツ、本職CF起用という解決策。向上したポゼッションの質。グループ首位で決勝Tへ

フットボールチャンネル 6/22(水) 10:50配信

 EURO2016グループリーグ最終戦、北アイルランド代表との試合に臨んだドイツ代表。過去2試合で見られた「アタッキングサードでの崩し」を改善するために、レーブ監督はゲッツェの“偽9番”を放棄し、マリオ・ゴメスの1トップを採用した。(文:本田千尋)

【ドイツ、グループ首位で決勝Tへ EURO2016 最新順位表】

アタッキングサードの解決策が課題だったドイツ

 質の高いポゼッションを展開した。2016年6月21日の欧州選手権グループC、最終戦をドイツ代表は北アイルランド代表と戦う。

 0-0で終えた2試合目、ポーランド戦からの課題は明確だった。代表監督ヨアヒム・レーブは「ポーランド戦のドローは北アイルランド戦に影響を与えない」としつつも、「アタッキングサードでの解決策」を課題として挙げる。

 ポーランド戦では63%の支配率を記録したが、試合後にボアテングも認めたように、それは主にアタッキングサードの手前までの数字だった。レーブは攻撃面の改善に取り組むことを明言する。北アイルランド代表が「6バックと、その前に人数を置いてくる」ことを予想した。

「(固めてくる北アイルランド代表に対して)1対1で優位に立てる選手が必要になってくるね。先発の変更はあり得るよ」

 つまり、アタッキングサードに食い込むポゼッションを、見せつけることができるか。北アイルランド戦でドイツ代表に問われるのは、まさにその点だった。

 公言したとおり、レーブは「先発の変更」を行う。これまでの2試合でゲッツェを置いたワントップには、ゴメスを起用する。ゲッツェは、左SHに回った。そして右SBに、昨季は所属先のバイエルンで複数のポジションをこなしたキミッヒである。そして、この「先発の変更」そのものが、結果的に「アタッキングサードでの解決策」となった。

「6バック」崩すための戦術的変化

 試合が始まると北アイルランド代表は、レーブの予想通り「6バック」で固めてきた。その戦術はフットボールを放棄したとも捉えられかねないが、北アイルランドを責め立てることはできないだろう。大国と向き合うために、小国はカウンターに頼らざるを得ない。

 ゴール前に立て籠もる北アイルランド代表に対して、序盤からドイツ代表は攻め立てた。7分には、右サイドを上がったキミッヒが、中央のエジルにボールを送る。エジルはダイレクトでエリア内に走るミュラーにパス。ミュラーのシュートはGKに防がれたが、最初のチャンスを作り出した。

 11分には、最終ラインのボアテングのロングボールから、エジルがシュートを打つ。ここは上手くミートできず、DFにクリアされる。

 立て続けのチャンスにもかかわらず、決め切ることはできなかったが、この2つの場面に、ポーランド戦からの変化が凝縮されていたと言えるだろう。

 1つは、キミッヒが入ることによって、右SBからチャンスを作り出すことが可能となったこと。これまでの2戦に右SBで先発したヘーヴェデスは、CBが本職だ。右サイドを上がったとしても、質の高いボールを味方に送ることはできなかった。

 そして、もう1つは、エリアの手前でのダイレクトプレー。さらには、ボアテングからのロングボールを取り入れたことだ。ダイレクトでDFラインの裏にボールを入れることは、固い守備を崩すために、効果的と言えるだろう。

 23分には、キミッヒがエリアの手前のゴメスに送ると、ダイレクトでゴメスは胸でエリア内に送る。ミュラーが走り込んでシュートを打つ。シュートはわずかに左に外れたが、引いて固めるアイルランドに対して、ドイツ代表はチャンスを作り続けた。ミュラーは「今日のピッチ上で僕らは(ポーランド戦に比べて)確かに改善した」と振り返る。

1/2ページ

最終更新:6/22(水) 12:16

フットボールチャンネル

記事提供社からのご案内(外部サイト)