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グーグルに疑惑、ヒラリー勝利のために検索を操作?

JBpress 6/22(水) 6:15配信

 米国大統領選挙戦が熱気を帯びる中、大手検索エンジンの「グーグル(Google)」がネット上で不当な操作をしているとの指摘がなされ、波紋を広げている。民主党のヒラリー・クリントン候補について検索すると、同候補に不利な言葉が表示されにくくする操作をしているというのだ。

「hillary clinton ind」と打ち込んだ場合のヤフー!とグーグルのオートコンプリート機能の違い(図)

 グーグルでは、関連する言葉を同時に入力しようとすると、通常はオートコンプリート機能によって、最初の文字をタイプするだけで検索頻度の高い言葉から順番に自動的に出てくる。だが、クリントン候補について検索する際、「犯罪」とか「起訴」といった言葉がなかなか出てこないという。

 グーグル社のトップはクリントン候補を支援している。グーグルのこの「偏向」が事実ならば、実際の選挙戦にも大きな影響を及ぼしそうだ。

■ 出てくるはずの言葉が出てこない

 米国の大手動画サービス「ユーチューブ(YouTube)」のニュースサイト部門「ソースフェド(SourceFed)」は6月中旬、「グーグルが検索システムを不当に操作して、ヒラリー・クリントン候補に不利となる用語を隠そうとしている証拠を得た」と発表した。

 ソースフェドのマット・リーバーマン代表は、この調査結果を伝えるニュース映像を作り、グーグルの操作の実例を公表した。その要点は以下の通りである。

 ・他の検索エンジンの「ヤフー! (Yahoo! )」や「ビング(Bing)」で「Hillary Clinton」の後に「cri」と入力すると、その先を推測して自動的に補完するオートコンプリート機能により「crimes(犯罪)」「criminal(犯罪者)」「criminal charges(犯罪容疑)」などという言葉が順番に出てくる。しかしグーグルで同じ入力をすると、「crisis(危機)」や「crime bill(犯罪法)」という言葉がまず出てきて、「犯罪者」などの言葉はなかなか出てこない。

 ・同様にヤフー! やビングで「Hillary Clinton」の後に「li」と入力すると、まず「lies(嘘)」とか「liar(嘘つき)」という言葉が自動的に出てくる。しかしグーグルでまず出てくるのは「live(生きる)」「lipstick(口紅)」という言葉である。

 ・ヤフー! やビングで「Hillary Clinton」の後に「ind」と入れると、最初に「indictment(起訴)」という言葉が出てくる。だがグーグルでは「India(インド)」や「Indiana(インディアナ州)」が出てくる(下の図)。

  (*配信先のサイトでこの記事をお読みの方はこちらで図をご覧いただけます。http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47157)

 ・ソースフェドがグーグルの特定用語の検索頻度を示す「グーグルトレンド」というシステムで調べたところ、「Hillary Clinton indictment」という用語が検索された件数は「Hillary Clinton India」の検索よりも8倍も多かった。従って通常のオートコンプリート機能では必ず「indictment」が先に出てくるはずである。しかし、そうでないということは、なんらかの不自然な操作がなされていることを意味する。

 なお、以上の調査結果でクリントン氏に関して「犯罪」や「起訴」という言葉が実例に出されたのは、同氏が国務長官時代に公務に私用メールを使い、服務規則違反としてFBI(連邦捜査局)の捜査対象になったことに由来している。

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最終更新:6/22(水) 10:25

JBpress

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