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「生きた」乳酸菌も「死んだ」乳酸菌も、腸内での働きは変わらない!?

OurAge 6/23(木) 17:44配信

現在、腸内環境の整備には、大きくふたつのアプローチがあるとされる。ひとつは人体によい影響を与える乳酸菌やビフィズス菌をダイレクトに腸に入れて、腸内で活動させる「プロバイオティクス」。これに対して、腸内の善玉菌のエサとなる成分を摂取し、善玉菌を活性化するのが「プレバイオティクス」。近年はこのふたつを組み合わせた「シンバイオティクス」という考え方も定着している。

そんな中、東京医科歯科大学名誉教授で、『脳はバカ、腸はかしこい』の著者、乳酸菌と腸の関係について詳しい藤田紘一郎さんが重視するのは「プレバイオティクス」だ。

乳酸菌やビフィズス菌の働きというと、生きた菌が腸で活動するという、「プロバイオティクス」の働きをイメージする人が多いかもしれないが、生きている菌を摂取しないと意味がないかというとそうではない、と藤田教授は指摘する。

「乳酸菌やビフィズス菌が腸内環境を整えてくれるのは、菌そのものの活動より、菌が発酵の過程で生成した物質の効果のほうが大きいのです」

乳酸菌の分泌物(乳酸、プロピオン酸など)は、腸内にもともとすむ善玉菌のエサになって、その働きを活性化する。乳酸菌の発酵食品からこうした分泌物をとり、自分の乳酸菌を育てることこそ有効なのだ。

また、乳酸菌を摂取するメリットとして、もうひとつ重要な働きがある。それは菌体そのものの力だ。
「乳酸菌の菌体(=乳酸菌の細胞膜や、細胞質を構成する糖タンパクなど)は、腸の免疫組織を刺激して、腸の免疫力をアップする効果があることがわかっています」

この場合、乳酸菌は生きていても死んでいても効果は同じ。死んだ菌も腸内の善玉菌のエサになって善玉菌を活性化するのだ。

効果効能をうたった製品の方が効果が高いと思い込みがちだが、腸内環境の整備には、和食の発酵食品、味噌やしょうゆ、漬け物も十分効果を発揮する。一度、自分の食生活を見直してみよう。

最終更新:6/23(木) 17:44

OurAge