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新ディーゼルエンジンを搭載したBMW3シリーズを試乗

GQ JAPAN 6/23(木) 23:01配信

BMWの超がつく人気車種、320dが新しくなった。最新のディーゼルエンジンと、しなやかな足まわり。日本市場に定着してだいぶたつが、いまこそ買うべきという出来あがりだ。

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BMWのことを少しでも知っているひとなら、エンジンに命をかけている自動車メーカーという評価も聞いたことがあるかもしれない。代表的なものは直列6気筒エンジンで、最高の回転バランスを持つというこのエンジンにこだわり続けているのは有名な話だ。いっぽう、ディーゼルエンジンの歴史も長い。乗用車では2代目3シリーズに搭載されて以来、本国ではほとんどの車種に用意されているほどだ。

日本でも2リッターディーゼルエンジン搭載の3シリーズの人気は高い。最初に市場にお目見えしたのは2012年。遮音や排ガス対策などでガソリンエンジン車より高価になるのが常のディーゼルエンジン車だが、BMWジャパンは価格を約20万円高にとどめたことで、販売に拍車がかかった。320シリーズのうち、ディーゼルモデルが半数以上という人気ぶりなのだ。

2016年4月、BMWは320dのエンジンを一新した。これが今回のニュース。新しいエンジンは排気量こそ同様の2リッターながら、モジュラーシステムになった。約500ccの排気量をもつシリンダーを組み合わせて、1500ccの3気筒(すでに発表済)、2000ccの4気筒という具合に作れる。ガソリンエンジンも同じコンセプトで、すでに3気筒、4気筒、そして6気筒の各エンジンが日本市場でも紹介されている。

エンジンのことに触れる前に、クルマについて書いておこう。「新世代」とBMWが呼ぶ新型ディーゼルエンジン搭載の320d(512万円~)は、驚くほどよくなっている。完成の域に達したという感じだ。今回は安全装備も増えていて、BMWジャパンの本気度が伝わってくる。

BMW320dの“新世代”ディーゼルエンジンは、最高出力が従来のエンジンより5kW(6ps)上がって140kW(190ps)に、最大トルクは20Nm増えて400Nmになった。より高性能なガソリンエンジン用オイルポンプ(容量可変制御式)を新たに採用したことをBMWでは理由のひとつにあげている。

もう少しだけ専門的なことを書くと、コモンレールの燃料噴射圧を1800バールから2000バールに増大したのもパワーアップの背景にある。また1噴射工程での燃料噴射回数を最大5回から7回に増加させている。いっぽうで燃費は10%向上してリッター21.4km(JC08モード)とされている。

乗りこむと、補機類の駆動ベルトに遮音カバーをかけたという新たな対策も効を奏してか、従来よりディーゼルエンジン特有のノッキング音が低く抑えられているのが嬉しい。「ガラガラガラ」という音が気にならないのだ。エンジンは2000回転の下から4000回転という常用域でしっかりトルクが出るような設定で、スタートでも中間加速でも気持ちよく走れる。上手なセッティングだ。

3シリーズは2015年に改良が加えられており、中心は乗り心地の改善だった。以前は路面の状態によって干渉を受けやすくゴツゴツした乗り心地だったものが、別のクルマになったようなしなやかさに変わっている。金属部品の間でショックを吸収するブッシュ類の刷新と、サスペンション部品の取り付け部分の見直しがその理由という。快適性の向上は最大の魅力といえる。

ここで紹介したのはセダンだが、同時にステーションワゴンであるツーリング(534万円~)も同様の足回りの改良と新エンジン搭載がニュースである。今回、ドライバーの死角になる左右後方の車両の存在や、追い越し車線から急接近してくる車両をドライバーに警告する「レーンチェンジウォーニング」が標準装備されたのもニュースだ。

文:小川フミオ

最終更新:6/23(木) 23:01

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