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日本株は積極的に下値を拾える状況ではありません

会社四季報オンライン 6/23(木) 20:41配信

 日経平均株価は16日に1万5395円まで下落しました。株価チャートを見ると、13日に三角保ち合いを下放れしたことでレンジを切り下げたのが嫌気されたようそうです。英国の欧州連合(EU)離脱問題への懸念で、「リスクオフ」に伴う売りが膨らんだ面もあるのでしょう。

 ギリギリのところで底割れせずに頑張っていたドル・円相場が1ドル=103円台まで円高ドル安方向へ振れたことも、株価下落の背景に挙げられるかもしれません。

 昨年起きた「チャイナショック」以降、日本の株式市場はトレンド転換しました。株が先なのかドル・円が先なのかはともかく、16年に入ってからはドル売りの動きがかなり活発化するとは考えていました。これまで何度か指摘した102円台前後の水準にあとわずかというところまでドル売りが進行しました。底割れするのか、それともしないのか非常に重要な局面であるのは間違いないでしょう。

 出来高の減少傾向が続いているうえ商いは閑散としているため、日本株相場が参議院選挙を控えて大きく崩れるリスクは小さそうとは思う反面、閑散をつかれるということもありえます。英国がEUを離脱するのかしないのかわかりませんが、今週に入ってからは残留ムードが強まり、これに伴って「リスクオン」へ傾きつつあります。

 日経平均は三角保ち合いの下放れで中長期的に下落波動の最終波を形成しているとみられます。その波動はまだ始まったばかり。底打ちしていないと考えることができそうです。したがって、先週末から今週にかけての株価上昇はリバウンドの域を出ていません。

 4月につけた安値1万5471円を割り込んでしまったことを考慮すると、基調は弱いといわざるをえません。かといって2月12日につけた安値1万4865円前後まで下押したところを狙うのもためらいがあり、積極的に買っていくことのできる地合いとは判断できません。

 大きく下がったタイミングで、できればお宝として株主優待の権利取り目的で銘柄を仕込みたいと思い、指し値買い注文は入れていますが、チャート面では甘いところで切り返す銘柄も散見され、かえって需給悪化につながっているのではないかという気がします。トレンド転換のタイミングを見極めながら、安いところで購入できればと考えています。

 (毎週木曜日に掲載)

 横山利香
ファイナンシャルプランナー。出版社を経て独立。現在はテクニカルアナリストとしても活躍。投資・マネー雑誌を中心に執筆・講演活動も行っている。投資ブログ「FP横山利香のトレード日記」も執筆中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

横山 利香

最終更新:6/23(木) 20:56

会社四季報オンライン