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渡辺謙が癒えぬ心を抱く孤独な男を熱演!

Smartザテレビジョン 6/24(金) 5:00配信

テレビ朝日系で、渡辺謙が主演を務める「山田太一ドラマスペシャル 五年目のひとり」が、今秋放送されることが分かった。

数々の名作を生み出してきた脚本家・山田太一が、東日本大震災の5年後をオリジナル脚本で描く本作は、渡辺演じる癒えぬ心を抱く孤独な中年男・木崎秀次と多感な少女の不思議な出会いがもたらす再生の物語。

山田が手掛けた作品としては、'04年にテレビ朝日開局45周年記念作品の「それからの日々」(松本幸四郎主演)で高視聴率を記録した他、'05年には「終わりに見た街」(中井貴一主演)、'07年には「まだそんなに老いてはいない」(中村雅俊主演)など、それぞれ好評を博してきた。'14年2月には、開局55周年記念作品の「時は立ちどまらない」で、東日本大震災を背景に2つの家族の崩壊と再生を描いた。

そして、今回山田は「時は立ちどまらない」とは異なる視点から東日本大震災の“その後”の人々の心の機微を紡ぐ。

'07年の「星ひとつの夜」(フジテレビ系)や'14年の「おやじの背中-よろしくな。息子」(TBS系)など数々の山田作品で存在感を放ってきた渡辺。そんな渡辺が、いまだ震災の傷と闘いながら生きる孤独な男を静かな演技で表現する。

渡辺は「山田太一先生の脚本は、せりふが積み重なっていく中で、それぞれの登場人物の抱えているものが丁寧に浮かび上がっていきます。だからこそ役を作り込んで臨むのではなく、先生が書いたせりふにただ包まれていく…。そうすることで、キャラクターが自然と生まれていくのを感じます。そしてそのせりふを役者が発したときに、目が覚めるような新たな発見が生まれ、胸に突き刺さるんです。まさに“山田マジック”ですね!」とコメント。

'15年、東京のとある町の小さなベーカリーで働く木崎(渡辺)は、偶然訪れた中学校の文化祭でダンスを披露する一人の少女に目を奪われる。木崎は気持ちのまま、「君のダンスがいちばんキレイだった」と告げたところから2人の交流が始まる。やがて、少女は木崎が震災で失ったあまりにも多くのもの、まだ癒えぬ心の傷に触れていく…というストーリー。

渡辺は「東日本大震災以来、さまざまな形で支援活動に携わってきたので、このドラマにはある種の責務を感じながら取り組んでいます」と心境を明かす。

そして渡辺は「目に焼き付いて離れないのが、震災から約1カ月後、避難所を回ったときに出会った男性の姿…。家族も全て失った彼は、自らの心を完全に周囲とブロックした状態でした。僕は彼をハグして一緒に泣くことしかできなかったのですが、おそらく主人公の秀次もそうした深い心の傷を受けたのだと思います。ドキュメンタリーの取材でも、継続的に福島の酪農家たちの心の揺れ動きを聞いてきましたので、彼らの心情をドラマのモチーフに乗せられたと思っています」と語った。

また、山田は「5年を過ぎて、なんとか穏やかに悲しみの居場所を心に抱いていらっしゃる人々も多いでしょう。しかし、まだまだ目の前に解決しなくてはならない現実があり、気が付くと年月がたっていた…。そんな“空白”に似た悲しみの形もあるのではないか。さらに、一度押さえ込んだ悲しみが、思い掛けない過去の不意打ちでよみがえることもあるでしょう。頑張って強く生きようと、いつの間にか悲しみにふたをしていたことに気付く人も。月日を経て初めて感情を解き放つ人のドラマを描いてみたいとも思いました」と明かした。

先日撮影中のスタジオを訪問した山田は渡辺とガッチリと握手。山田は「謙さんは中年期の成熟と純粋さを兼ね備えた人物を、説得力を持って演じられる人です。謙さんと組めるのなら、『王様と私』が終わるまで待つ値打ちがあると思いました。謙さんは大変な試練を何度も経られて、何度目かの旬を迎えてらっしゃるという思いがあります。謙さんならば、被害に遭われた方々に穏やかに深く心を寄せて演じてくださると信じています」と絶賛した。

そして、渡辺は「テーマはハードですが、脚本はとても柔らかく、緩やかな希望や、ささやかな笑顔が描かれ、心温まるラストになっています。災害の多い国に生きる私たち日本人全てに届くドラマだと思っています」と期待を込めた。

最終更新:6/24(金) 5:00

Smartザテレビジョン

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