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幸福とモチベーションの複雑な関係

ライフハッカー[日本版] 6/24(金) 23:10配信

誰もが夢や願望からエネルギーを得ています。それでは、「幸福」はどうでしょうか? 幸福はモチベーションの源泉となりうるのでしょうか? 今回は、数々の研究結果をもとに、幸福とモチベーションの複雑な関係を探ってみます。

幸福な人は生産的?

幸福な人のほうが生産的だと信じる証拠がたくさんあります。米世論調査企業ギャラップ社の研究によると、米国において、労働者の不満がもたらす生産性の損失は、年間で3千億ドルに達するそうです。

アンドリュー・J・オズワルド(Andrew J. Oswald)氏とそのチームによる一連の研究は、「幸福」が生産性に対してポジティブな影響を与えることを示しました。例えば、ある実験では、被験者にコメディー動画を見せ、幸福度を高めてもらいました。その結果、コメディー動画を見た人たちは、プラシーボの動画を見た人たちに比べて、12%生産性が高いことがわかりました。

同じ科学者グループによる別の研究では、私生活上の大きな不幸(家族の病気や死別など)が、生産性に与える影響を調べました。無作為に集められた被験者に対して、幸福度と、人生で体験した幸福な出来事及び不幸な出来事についてアンケートをとったあと、生産性テストを受けてもらいました。その結果、過去2年以内に不幸な出来事があった人たちは、そうでない人たちに比べ、生産性が約10%低いことがわかりました。

これらの研究から、幸福は生産性を12%向上させ、不幸は生産性を10%低下させることがわかりました。では、この研究成果をどう活かせばいいのでしょう? もちろん、「だから、とにかく幸福になりましょう!」と言うのは無意味です。その代わりに、社員を幸福にする業務フローを構築してください。

幸福と「自主性」の関係

おそらく、幸福な人が生産的になる理由は、身体だけでなく、心理的なエネルギーの高まりを感じるからでしょう。
端的に言えば、人は、主観的に自分が幸福であると思うとき、幸福なのです。

ロチェスター大学のリチャード・M・ライアン(Richard M. Ryan)氏とサザン・ユタ大学のクリスティーナ・フレデリック(Christina Frederick)氏は、「幸福の反映としての主観的なバイタリティー」というコンセプトに注目しました。

両氏によると、「主観的なバイタリティー」が高まるのは、自主性、権限、つながりといった基本的な心理要求が満たされた時なのだとか。中でも、「自主性」がエネルギーレベルに大きな影響を与えるそうです。自らの決断によって行動するとき、エネルギーが高まります。逆に、押し付けられた行動をとるとき、エネルギーを浪費しているように感じます。マネージャーや経営者がここから学べることは何でしょう? 社員に自由を与えるほど、彼らの満足感や幸福度が高まるということです。その結果、生産性も向上するはずです。

ライアン氏らによる別の研究では、ペインクリニックと減量クリニックにおいて、強制的に参加させられた人たちは、自分の意志で参加した人に比べてバイタリティーが低いことがわかりました。

これは、内発的なモチベーションが主観的なバイタリティーを高めることを意味します。チームメンバーに高いエネルギーを求めるなら、自らリスクをとれる自主性を与えてください。

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最終更新:6/24(金) 23:10

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