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履歴書はどこまで「盛って」よいのか?(朝生容子 キャリア・コンサルタント・産業カウンセラー)

シェアーズカフェ・オンライン 6/25(土) 6:27配信

厚生労働省から発表された今年4月の求人倍率は1.34倍、1991年11月以来、24年5カ月ぶりの高水準となりました。(有効求人倍率、4月は1.34倍に上昇 24年5カ月ぶり高水準 日経新聞 2016/5/31)

転職市場が活気を示すなか、転職を考えご自分の経歴を振り返る人も多いのではないでしょうか。しかし誰もが輝かしい経歴を誇れるわけではありません。程度の差はあれ、隠したり、盛ったりしたくなる部分があるものです。では職務経歴書はどこまで盛ることが許されるのでしょうか?

■なぜ経歴に嘘をつくのか
私は年間200名ほどの転職希望者と面談の機会があります。経歴書に虚偽の記載をされる方は決して多くはありませんが、そうされる理由は、書類審査が通らずなかなか希望の仕事につけないからという場合がほとんどです。

転職回数が多かったり、ブランクがあったり、短期でやめてしまったことがあったり…そうした経歴が「傷」となっているからと考え、「短い勤務歴を記載しない」「隠しておきたい過去の勤務先について別の会社に勤務していたと記載する」といった方法で糊塗しようとします。

しかし職歴を記載せずにいると、その期間は職務経験のないブランク期間と思われかえって不利になります。またそれをカバーしようと、別の勤務先での勤務期間を実際より長くすることは、経歴詐称と見られます。

職務経歴書では、職歴は期間に関わらずすべて記載すること、かつ、ブランク期間に何をしていたかを書くことは大原則です。

■事実はありのままに記載することを勧める理由
転職活動をスムーズに進めたいと、経歴に事実とは異なることを記述しようとする気持ちはわからなくはありません。しかしそれでも事実をありのままに書くことを強くお勧めします。なぜなら嘘をついてもそれが明らかになる可能性が高く、またその時の代償が大きいからです。

書類はうまく書けたとしても、面接での態度で、結局採用に至らないケースも多いようです。嘘をついているという後ろめたさから、明確な答えができなかったり目をそらしたりといった態度が知らず知らずのうちに現れてしまうこともあります。そうなると、嘘そのものは隠しおおせたとしても、面接で高い評価を得ることは難しくなります。

採用試験をうまくやりすごしたとしても、リファレンスチェックといって、内定者の前勤務先に、経歴に間違いないか、人物に問題ないか、照会をかける場合もあります。入社時に提出する雇用保険関連の記録から、これまでの勤務歴が明らかになることもあります。

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最終更新:6/25(土) 6:27

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