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政財界の要人が集うプロアマ大会、ニュージーランドオープンに参戦

Forbes JAPAN 6/25(土) 10:00配信

元駐日ニュージーランド大使の誘いに、一も二もなく参戦を決意した筆者は、勇躍、開催地のクイーンズタウンに飛んだ。目指すは、世界の強豪が技を競い、政財界の要人が集うBMWニュージーランドオープン・プロアマ大会。そこで筆者が見たものは-。2回に分けてお届けするプロアマ参戦記。



今年3月、BMWニュージーランドオープン(NZオープン)に参加する光栄に浴した。ゴールドマン・サックス時代の同僚とニュージーランド南島の最大保養地であるクイーンズタウンに滞在してプロアマ大会に参加した4日間は、私のゴルフ人生にとって大変意義深いものとなった。お誘いいただいた元駐日ニュージーランド大使のイアン・ケネディさんには、深い感謝の念を捧げたい。また、奥さまの節子さんや会場となったミルブルック・リゾートのオーナー、石井剛太ご夫妻、通訳で活躍されていたデボラさんなどにも大変お世話になったことを記しておこう。

さて、世界的に有名なプロアマ大会としては、ペブルビーチプロアマ、ダンヒルカップがあるが、NZオープンは将来的にそれらに匹敵する大会として育てるという思いをもった大会で、日本のJGTO(日本ゴルフツアー機構)ともパートナーシップ契約を結んでおり、谷原秀人、藤本佳則、宮里優作、薗田峻輔など数多くの日本人プロが参加している。競技方式は、プロとアマがワンペアになり、最初の2日間は予選ラウンドで、計144ペアが参戦し、そのなかから上位40組が3日目に進み、ファイナルラウンドには、3日目上位10組が進出し、優勝カップを狙う。一方でプロは、プロ同士の個人戦を戦い、通常のトーナメント同様上位60名がファイナルラウンドに進み覇を競うという本格的なものだ。

大会は、ミルブルック・リゾートとそれに隣接するザ・ヒルズ・ゴルフクラブで開催されたが、両コースともにグリーンが大変よく整備されており、改めてニュージーランドのゴルフ場のレベルの高さを確認できた。

本誌2月号で、ゴルフほどその国の経済力と密接に結び付いたスポーツはないという話を書いたが、実は、ニュージーランドには、アメリカ、イギリス、日本に次いで400のゴルフ場がある。人口が460万人ほどしかいないことから、人口1人当たりのゴルフ場としては世界一でもある。米ゴルフダイジェストの「世界のゴルフ場トップ100」にはCape Kidnappersが22位に、Kauri Cliffsが39位にランキングされている。IAGTO(国際ゴルフツアーオペレーター協会)は、ニュージーランドを、知られざる、とっておきのゴルフデスティネーションとして称賛しているが、今回のゴルフツアーを経験してみると、IAGTOの評価もなるほどとうなずける。日本のゴルファーにもハワイだけでなく、ぜひニュージーランドでのゴルフライフを楽しんでいただくことをお勧めしたい。

大会には、当然のことながら経済界や政界からも多くの参加者があった。朝食会、ランチョン、夜のパーティなどさまざまな場で、要人と出会う機会があったが、なかでもニュージーランドの首相のジョン・キー氏、在ニュージーランド日本大使の高田稔久氏と意見交換が出来たことは非常に有意義であった。

高田大使によれば、ニュージーランドは、一般的に親日で、ワーキングホリデーや留学、企業の現地勤務などで常時17,000人ほどが滞在しているとのことだが、同国の人口は約460万人。ということは、その日本人比率は、ロンドンやニューヨークよりも高く、時差も3~4時間なこと、空気や料理もおいしいことなどを考えると宜なるかなと実感した。

ジョン・キー首相はもともとメリルリンチの外国為替の責任者を務めていた方で、私たちと同じ業界出身だ。その気さくな人柄とマクロ経済に精通していることが任期8年近くたったいまでも、人気が衰えない秘訣だなと感じた。農業大国であるニュージーランドの最大の貿易相手国は中国であるが、住友林業や王子製紙など古くから日本の企業との関わりも深く、日本からの投資も大歓迎ということでまさに首相自らトップセールスマンとして動く姿にも好感がもてる。

そのジョン・キー首相と偶然にも、帰りの飛行機がオークランドまで一緒で、席も隣り合わせとなった。といっても、間にひとりシークレットサービスが座っていたが。クイーンズタウンではあんなに気さくだった首相が、席に着くなり脇目もふらず分厚い資料を広げ、けだるい日曜日の夕方にもかかわらず、一睡もすることなくすべての資料に目を通していた。

その別人のような姿に接し、オンオフの切り替えを含めて時間の使い方が極めてうまいなと改めて感心させられた。日ごろ自分の会社の若手にも口を酸っぱくして言っていることだが、自分も頑張らねばと異国の首相に励まされた次第だ。

彫像と自然が融合した名コース

ザ・ヒルズ・ゴルフクラブは、当地で著名なジュエリーショップ「マイケル・ヒル」のオーナーであるマイケル・ヒル氏が、混雑したゴルフ場へ通わずゴルフをするためにつくったプライベートコース(2009年からビジターもプレー可)。当地でベスト10に入る名コースだ。深いブッシュ、小高い岩山という自然の地形を縫うようにコースが配置され、コース内には彫像が点在している。

こいずみ・やすろう◎FiNC 代表取締役CSO/CFO。東京大学経済学部卒。日本興業銀行、ゴールドマン・サックスで計28年活躍。現役中から、インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢・発起人、TABLE FOR TWO Internationalのアドバイザーなど社会貢献活動にも参加。お金のデザイン社外取締役、WHILL、FC今治のアドバイザー。

Forbes JAPAN 編集部

最終更新:6/25(土) 10:00

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