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【EURO2016】英国勢の躍進に“ひとり蚊帳の外”のスコットランドは…

SOCCER DIGEST Web 6/25(土) 12:29配信

「餌あげといて」「もうすぐウインブルドンも始まるし」――

 EURO2016は決勝トーナメントに突入するが、ラウンド16に臨む国のなかには、イングランド、ウェールズ、北アイルランドが名を連ねている。
 
 これに加え、隣国のアイルランドが揃ってノックアウトステージに進出したことについて、元イングランド代表のストライカー、ガリー・リネカーは、自身のツイッターで「ワンダフル! 素晴らしいことだ!」と喜びを表わした。
 
 25日、メジャー大会では初となる英国勢対決(ウェールズ対北アイルランド戦)に臨む北アイルランドの大ベテランCB、アーロン・ヒューズは『BBC』に対して「試合は素晴らしい雰囲気のなかで行なわれるだろう。互いのファンはとても友好的だから」と語っている。
 
 さて、こうして当事者たちが盛り上がる一方で、英国4協会のなかで唯一、予選敗退を喫したスコットランドは、この英国勢の躍進を寂しい気持ちで眺めているようだ。
 
 70年代には英国勢で唯一、ワールドカップに出場し、80、90年代も高い頻度でメジャー大会に出場したスコットランドだが、98年フランスW杯を最後に、表舞台に上がれずにいる。今回、予選を突破していれば、58年スウェーデンW杯以来の英国4協会勢揃いとなるところだった。
 
 しかも今回、イングランド、ウェールズ、北アイルランドの全てがグループステージを突破。スコットランドは、W杯、EURO合わせて過去10回出場したメジャー大会において、一度も最初の関門を突破できていない……。
 
 英国では、そんな寂しい状況のスコットランドを“いじる”メディアも存在し、英国の『ミラー』は、一般人の面白ツイートを紹介している。
 
 スコットランド代表の集合写真を加工して彼らの前にテレビを置き、「英国勢3か国は決勝トーナメントへ。一方、スコットランドは……」と記した凝ったものから、スコットランドを他の3か国の留守番扱いにして「帰りが延びたから、猫に餌をあげといてね」というものも……。
 
 さらには、スコットランド人がEURO2016を観るのが辛いだろうと、「大丈夫、もうすぐウインブルドン(テニス)も始まるし」というものもあった。
 
 また『BBC』は、スコットランドの多くの関係者、識者のコメントを紹介している。
 
 過去にスコットランドが出場した10回のメジャー大会全てを目撃してきた同国出身の名コメンテーター、アーチー・マクファーソンは「我々はレストランの外からガラスに顔をつけて中を覗いている子どものようなものだ。猛烈に腹をすかせた状態で」と語っている。
 
 現スコットランド代表監督のゴードン・ストラカンは「ロシア・ワールドカップ予選に気持ちを切り替えている」としながらも、大会開幕前には「(EURO2016を)楽しんで観ることはできないだろうね」と正直な気持ちを吐露していた。
 
 スコットランドが最後にメジャー大会に出場した98年W杯の時の監督だったクレイグ・ブラウン(EURO96でも指揮)はこう語っている。
 
「スコットランド人の多くは、ウェールズかアイルランドの方を応援するだろうね。イングランドが勝つことは望まない人が多い。これは恥ずかしいことでもあるが」
 
 そんな彼は、親交のあるロイ・ホジソン監督率いるイングランドを高く評価しており、フランス、ドイツ、スペインとともに優勝候補のひとつに挙げている。
 
 最後に、この国の全ての人が、悲嘆に暮れてばかりいるわけではないということも強調しておきたい。
 
 著名なジャーナリストのスチュアート・コスグローブは「今回はアイスランドに注目している。出場国のなかでは最も小さい国でありながら、男女、各年代の代表で良い結果を残している。スコットランドにとっても学ぶところが多いはずだ」と前向きである。

最終更新:6/25(土) 12:30

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