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阪神・福留孝介、日米通算2000本安打を達成。殿堂入り対象外も過去に達成した外国人選手も

ベースボールチャンネル 6/26(日) 12:10配信

NPBに復帰してから井口は853安打をマーク

 阪神の福留孝介が6月25日の広島戦の6回に、二塁内野安打を放ち日米通算2000本を達成した。
 日米通算で4261安打しているイチローから見れば、小さな記録に思えるかもしれないが、NPBで2000本をクリアした選手が日本プロ野球史上47人しかいないことを考えればやはり偉大な記録だ。

 日米通算で2000本以上を記録した日本人選手は以下の通りだ(NはNPB、MはMLB)。

1. イチロー  4261本(N1278本 M2983本)
2. 松井稼頭央 2672本(N2057本 M615本)
3. 松井秀喜  2643本(N1390本 M1253本)
4. 井口資仁  2207本(N1713本 M494本)
5. 中村紀洋  2106本(N2101本 M5本)
6. 福留孝介  2000本(N1502本 M498本)

 NPBで実績を積み上げた選手が大半だが、イチローや松井秀喜のようにMLBでも活躍した選手もいる。
 福留は、NPBに復帰してから327安打を積み上げた。MLB帰りの選手としては井口資仁の853安打、松井稼頭央の624本に次ぐ記録。MLBからNPBに復帰してすぐに適応できるほど甘くないだけに復帰後に安打を積み上げて、今回の記録をクリアした点は高く評価すべきだろう。

ラミレスは2013年にNPB2000本安打を達成

 ところで、「日米通算」ということに限れば、他にも2000本をクリアした選手がいる。日本にやってきた外国人選手だ。

1. フリオ・フランコ 2872本(N286本 M2586本)
2. ウィリー・デービス 2798本(N237本 M2561本)
3. トニー・フェルナンデス 2397本(N121本 M2276本)
4. レジー・スミス 2154本(N134本 M2020本)
5.  ロイ・ホワイト 2151本(N348本 M1803本)
6.  ビル・マドロック 2123本(N115本 M2008本)
7. アレックス・ラミレス 2106本(N2017本 M86本)
8. ウォーレン・クロマティ 2055本(N951本 M1104本)
9. アルフォンソ・ソリアーノ 2097本(N2本 M2095本)
10. マティ・アルー 2035本(N258本 M1777本)
11. ラリー・パリッシュ 2016本(N227本 M1789本)

 日本プロ野球名球会は2003年、イチローや野茂英雄などアメリカに渡った一流選手に入会資格を与えるために「日米通算」も含めると規約を改めた。
 しかし、そうなると、上記の外国人選手に「名球会」資格があることになってしまう。
 そこで2012年、「日本でプロ野球のキャリアをスタートさせた場合のみカウントする」という条件が追加された。

 したがって現DeNA監督のアレックス・ラミレスは2012年に米日通算2000本をクリアしたが、MLBをスタートとして打った86安打はカウントされなかった。ラミレスが晴れて名球会入りの資格を得たのは翌2013年に、NPBで2000本をクリアした時だ。

 同じ2013年、ニューヨーク・ヤンキースのアルフォンソ・ソリアーノが日米通算で2000本を記録。ソリアーノはドミニカの「カープ・アカデミー」出身。広島東洋カープで2安打した後にMLBにわたり、ヤンキースでオールスター戦のファン投票でトップ当選するなどスター選手に上り詰めた。ソリアーノも「日本プロ野球をスタートとしてカウント」して2000本をクリアしたのだから、名球会入りの資格があることになる。
 しかしNPBでわずか9試合しかプレーしていない選手が「日本プロ野球名球会」に入会するのは何とも不自然だ。

 イチローがピート・ローズの記録を更新した際にも論争がおこったが、「日米通算」という考え方は、非公式記録だ。また日米どちらの立場で見るかで、価値観が変わってくるのも事実だ。

 日米通算2000本安打は公式記録ではなく、あくまで参考記録。しかしトップ選手がMLBに移籍することが多くなった最近のNPBでは、野球殿堂入り表彰などを考慮する上では、重要な指標となっている。

 投手部門ではすでに野茂英雄、佐々木主浩が、日米での活躍を評価され、野球殿堂入りしている。

 日本の野球史を考えるうえで「日米通算」は不可欠な条件になってきている。
 彼らの成績を正当に評価するために「日本名球会」だけでなく、NPBも何らかの見解を示す時期が来ているのではないだろうか。

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:6/26(日) 12:10

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