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「こんなので良いのか…」 浦和で2カ月ぶり2発! リオ五輪OA選出の興梠が抱えていた逡巡とは

Football ZONE web 6/26(日) 10:34配信

4月29日の名古屋戦以来となるゴールに抜群のポストプレーも披露

 リオデジャネイロ五輪のオーバーエイジ枠での選出が内定した浦和レッズのFW興梠慎三は、五輪参加が発表されてから最初のゲームになった25日の本拠地ヴィッセル神戸戦で、2ゴールの活躍を見せた。チームを3-1の勝利に導いたストライカーは「常にモヤモヤしたまま臨んでいた」と逡巡していた胸の内を明かした。

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 スタメン出場した興梠の最初のゴールは、前半34分だった。浦和DF森脇良太がゴール前に走り込むFW李忠成に鋭いロングボールを入れると、李は飛び出してきた神戸GKキム・スンギュに競り勝ちゴール前の興梠へ。興梠は倒れ込みながら丁寧に頭でボールをゴール内に押し込み、先制ゴールを挙げた。4月29日のリーグ第9節名古屋グランパス戦以来ゴールから遠ざかっていたが、約2カ月ぶりのゴールになった。

 勢いに乗った興梠は前半アディショナルタイム、MF駒井善成とのコンビネーションで右サイドを抜け出した李の右足でのグラウンダーのクロスに対してフリーになると、右足で丁寧にゴール右に蹴り込み2点目となった。1試合2得点は、3月12日のリーグ第3節アビスパ福岡戦以来の今季2回目。今季リーグ戦のゴール数も8に伸ばした。2アシストの李は「今日は日本のオリンピックのためにアシストしました」と、ジョークを飛ばしながら同僚のゴールを喜んだ。

「行くと決めたからには」とエース覚醒

「あの1点目で少し吹っ切れた部分もありますね。オーバーエイジは即戦力というイメージがあるので、それに見合ったプレーをしなければいけないと思っていた。調子が悪いなかで呼ばれて『こんなので良いのか』という思いもありましたし、そんなんじゃやっていけないとも考えていた。常にモヤモヤしたままま臨んでいましたが、行くと決断して決めたからには、という思いもありました。(五輪期間は)出られない試合も生まれるので、チームにも迷惑をかけるわけですし、犠牲にするわけですから。チームメートに感謝したいです」

 チームも鹿島アントラーズ戦から3連敗するなど結果の出ない時期が続いていた。そうしたなかで、手倉森誠監督からは熱心に五輪メンバー招集を誘われた。一度断ってもなお、前線での起点として指揮官に必要とされた興梠は心が動いた。五輪参戦を決断後は、心の霧が晴れるようだった。

 22日のFC東京戦では、2アシストの活躍で3-2の逆転勝利を収め、この神戸戦は自身の2ゴールで2連勝に導いた。神戸戦でもリオ五輪代表の手倉森誠監督が期待していると語った前線でのポストワークを高いレベルで披露して攻撃の起点となるなど、改めて復調を印象づけた。1968年メキシコ五輪以来のメダル獲得を目指す手倉森ジャパンに加わる万能型FWは、OAでの招集にふさわしい実力を示してファーストステージ最終戦を締めくくった。

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

最終更新:6/26(日) 10:34

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