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U2など160人を超えるアーティスト、米デジタルミレニアム著作権法改正を求め嘆願書に署名

ローリングストーン日本版 6/26(日) 16:00配信

ジャック・ホワイト、U2、パール・ジャム、ベック、ブリトニー・スピアーズ、レディー・ガガ、テイラー・スウィフト、ポール・マッカートニー他、160人を超えるアーティストたちが、デジタルミレニアム著作権法(Digital Millennium Copyright Act: DMCA)の改正を求める嘆願書に署名した。



DMCAが最初に成立したのは1998年。議会はまだ、YouTubeが音楽業界に与える影響力を考慮できなかった。そのため、アーティストたちは、「クリエイターの利益と自社を潤すために音楽を悪用する企業の利益とのバランスを取る賢明な改革」の必要性を主張している。

「連邦議会御中 デジタルミレニアム著作権法は破綻しており、もはやクリエイターのために機能していません」と謳った嘆願書は、ワシントンD.C.地区の出版物の広告として現在出回っている。グレン・フライの遺産財団を含むザ・イーグルスの各メンバー、ビリー・ジョエル、エルトン・ジョン、スティング、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ、デヴィッド・バーン、ヨーコ・オノ・レノン、エルヴィス・コステロほか、多数のアーティストがこの嘆願書に署名している。

「アメリカとアメリカの世界各国への輸出に重要な貢献を果たしているソングライターとして、そしてアーティストとして、私たちは、次の世代のクリエイターたちの経済力に不安を抱き、ここに嘆願いたします」と嘆願書には記されている。「現行法は、ソングライターやレコーディング・アーティストが音楽を作って生きていく可能性の継続を脅かすものです。クリエイターを志すものたちが、音楽を作るか生計を立てるかの二者択一を迫られることなど、あってはなりません。どうか、彼らを保護してください」

嘆願書にはさらに、DMCAは「過去にレコーディングされたほぼすべての楽曲をスマートフォンに入れて持ち歩けるという利便性を消費者に提供することで大手テクノロジー企業が成長し、巨額の利益を生むのを容認しています。その一方で、ソングライターやアーティストの収入は減少の一途を辿っています」と記されている。

嘆願書への署名に先立って、アップルミュージックのチーフ・クリエイティヴ・オフィサーを務めるレズナーは、YouTubeの「実に不誠実な」ビジネスモデルについて発言している。「無料コンテンツや盗用コンテンツの上に成り立ってる。だからあそこまで大きくなったんだ」と語っている。「ティアード・サービス(段階制プラン)に無料があるのはフェアじゃないんじゃないかな。無料サービスのおかげで彼らは数字を上げて、IPO(新規公開株)で儲けてるんだ。僕や仲間たちの仕事を踏み台にしてね。僕はそう思ってる。強くね。僕たちは、解決策となるプラットフォームを構築できないか考えてるんだ。サービスに対価が支払われ、アーティストが自分でコンテンツを管理できるようなね」

メタリカ、レッチリのマネージャー、ピーター・メンチはBBCのインタビューで、YouTubeを「悪魔」と呼び、その広告型ビジネスモデルを激しく非難した。

Translation by Naoko Nozawa

DANIEL KREPS

最終更新:6/26(日) 16:00

ローリングストーン日本版

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