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MBA取得費用が安くなる? イギリスのEU離脱で日本人留学生が受ける影響。(若松千枝加 留学ジャーナリスト)

シェアーズカフェ・オンライン 6/27(月) 5:07配信

イギリスのEU離脱が決まった。日本にもいろんな余波があるだろうが、ここでは、イギリスのEU離脱によって日本人留学生がどんな余波を受けるかを予測する。

■留学費用が安くなる
今後しばらくの間、為替は流動的だ。しばらく円高傾向が続けば、海外へ留学する日本人にとっては一時的とは言え留学費用を安く済ませられる可能性がある。

イギリスの大学で私費のMBAをとるケースで考えてみよう。たとえば、ウェストミンスター大学のMBA授業料は2016年秋入学で年間23,500ポンド。ざっくり言って、160円前後だった先月下旬なら、支払う授業料は約365万円となる。これが140円前後となれば、約329万円。年間の授業料支払額は30万円安くなる。

入学時期が決まっている高等教育機関や中学・高校などは、必ずしも授業料納入の時期を自分で選ぶことはできないが、たとえば語学留学のようにいつからでも入学可能な留学を考えている人なら、チャンス到来と言えなくもない。イギリス留学以外に、通貨がユーロやドル国への留学であっても、短期的には円高の恩恵はありそうだ。すでに留学中の留学生なら、準備していた円貨を外貨に換えるタイミングを今か今かと思案している頃かもしれない。

留学の場合は授業料や入学金以外に家賃や食費といった現地生活費も別途かかるので、こちらも節約になる可能性はある。ただし、生活費については現地で随時出費するものであり、数か月後の社会情勢によっては逆転現象もありうる。ここ数日の為替水準で将来の留学滞在費用を準備すると、とんだ落とし穴となるだろう。

■友人・知人の顔ぶれが変わる
もともとイギリスの大学・大学院関係筋にはEU残留派が多かった。EU留学生が減る可能性への懸念からだ。

国際教育専門の調査研究情報機関ICEF Monitorは2016年5月23日に発表した記事において、イギリス留学中・もしくは出願中のEU学生のうち約半数にあたる47%が、EU離脱となった場合はイギリスはもはや魅力的でなくなるとの回答結果(Hobsons調べ)を報じている。「最悪のシナリオの場合は」と限定しながらも、実数の予測として、113,000人の留学生(EU学生50,000人+EU以外の学生63,000人)が、イギリス留学を再検討あるいはとりやめる危険性をはらむとも言う。

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最終更新:6/27(月) 5:07

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