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スコットランド発エレクトロポップバンド「チャーチズ」とは

ローリングストーン日本版 6/27(月) 17:00配信

スコットランドにおいて異彩を放つ音楽都市グラスゴー。そこからここ数年で頭角を現したエレクトロポップバンドが、世界から注目されている。その名はチャーチズ。キュートなヴォーカルのローレンと、ちょっと年上の男性メンバー、イアンとマーティンからなる3人組だ。2010年代的な感性から生まれる彼らのライフスタイルは?



─80年代の影響を受けているように思えますが、どういう音楽を聴いて育ったのかな? 

マーティン:ニューオーダーとかデペッシュモードとか、80年代のサウンドはもちろん好き。ほかに、90年代のレディオヘッドやスマッシングパンプキンなんかも、今の音楽にも影響しているね。

─君たちの出身である、グラスゴーの音楽は?

マーティン:もちろん!ティーンネイジファンクラブやベル&セバスチャンみたいに、少し陰のあるギターポップが大好きだったし、もちろんグラスゴーのシーンを引っ張ってた。

─プライマルもグラスゴーですよね。

マーティン:彼らは、作品ごとに評価が分かれるバンドだと思う。僕は "XTRMNTR" が大好き。

─ローレンは、男子2人より世代が若いよね。少し違う影響があるのかな。

ローレン:アメリカのシンガーにはかなり影響を受けたかな。アラニス・モリセットやフィオナ・アップルからは、歌詞で何かを伝えることの大事さを教えてもらった。深みのあるエレクトロサウンドは、カナダのカリブーとか、最近だとウルフ・アリスとかに刺激を受けているわ。

曲作りのスタイル

─曲作りはどうしているの?分担はあるんですか?

マーティン:3人でスタジオに入って、楽器を持ってループやシークエンスを作っていく。どこかでヴォーカルのメロディを載せると曲の骨組みが完成かな。そこからは、緻密な作業が待ってる。それがいちばん大変(笑)

─ファーストとは作り方が変わったりしたかな?

マーティン:ファーストのときは、3人とも仕事を持ちながら掛け持ちして、ない時間をかき集めて作ったから、結果的に仕上がる期間は長かったんだ。曲単位で作ったものを1枚にまとめた感じ。一方、セカンドは、しっかり構想を練って、ひとつの作品を集中して作ったのが大きな違いだね。

イアン:ただ、実際の作り方ややりたいことのコンセプトまでは変わっていないんだ。

─話は変わるけど、グラスゴーってどんなところ?

マーティン:マンチェスターやリバプールみたいに労働者が多いから、さまざまな文化やアート、いい音楽が生まれやすいと思うんだ。さっきも話したけど、グラスゴー出身のアーティストも多いしね。そういった街の伝統は、とっても刺激になるんだ。

─突然だけど、3人で行くようなグラスゴーでおすすめのバーやカフェとかある?(笑)

ローレン:あるある。インド料理屋で "Mother India Café" は小皿形式でいろんなカレーが楽しめるわよ。"Sparkle Café" は、グラスゴー出身のバンド、Bisのメンバーが経営していて生ビールが最高!

─Bisは、カフェやってるんだね(笑)。グラスゴーでの休日はどんな感じ? 

マーティン:普段ツアーに出ることが多いから、グラスゴーに帰ってくると家族や友達に会って終わっちゃう。

─趣味とかコレクションはどう?

ローレン:本を集めてるというか、溜まってる(笑)。ツアーにも持っていくほど読書が好き。でも読んで終わりではなくて、物として持っていたい。電子書籍でいいでしょ、っていう人もいるけど、私は違うわ。

マーティン:僕はキャップとスニーカー。いっぱいコレクションしている。

イアン:オタクだからシンセ(笑)。ヴィンテージとかね。

─そんな生活から、音楽が生まれるのかな?

マーティン:潜在意識から出てくるものだから。直接的というわけではないけど、映画を見たり、アートを鑑賞したり、人と接したり、そういう小さなことの積み重ねから音楽が自然と生まれてくるって感じかな。

ローレン:ツアーで世界を巡るのもいい経験。グラスゴーでできない体験が新しい想像力をかきたてるから。

CHVRCHES
チャーチズ ○ グラスゴー出身の3人組エレクトロポップバンド。注目新人を選ぶBBCサウンド・オブ・2013で5位を獲得。レーベル契約前からネットを中心に人気が爆発。2013年3月、配信と12インチシングルで『リカヴァーEP』を発表。右からイアン・クック(Key,B,Vo)、ローレン・メイベリー(Vo)、マーティン・ドハーティー(Key,Vo)。セカンドアルバム『Every Open Eye』がリリース中。先日2度目の来日を果たしたばかり。 Instagram→ @chvrches

Direction&Interview by Tadashi Mochizuki (SUN’S&RAINBOW)

Takamura Masashi

最終更新:6/27(月) 17:00

ローリングストーン日本版

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北朝鮮からの脱出
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