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英EU離脱で混乱、「パニック売り」一巡後の投資戦略

会社四季報オンライン 6/27(月) 17:11配信

 ここまで何とかしのいでいた相場だったが、英国の欧州連合(EU)離脱決定で大混乱となった。事前予想では世論は残留へと傾いており、国民投票直後も残留優勢と伝えられていただけに、ショックが大きかったということだろう。為替市場も株式市場も大混乱となり、一部では「リーマンショック再来」と大騒ぎとなっている。

 ただ、パニック的な売りが一巡すれば、為替も株式市場も落ち着いてくるだろう。英国がEUを離脱するといっても、離脱協議が始まるのはこれからであって、すぐに影響が出るわけではない。英国離脱の影響も計れないうちに「大変だ、大変だ」と大騒ぎしてもしょうがない。

 世界的に株価が大きく下落し、為替市場では急速に円高が進んだのは、英国の残留を織り込んでいたことの反動に加え、目先筋の投機的な売りや円買いによるところも大きいと思う。米国でもドル高を嫌気する動きで株価は大きく下落したが、ドル高の要因については、英国のEU離脱だけでなく、「利上げが遠のいた」という面もありそうだ。

■ 大きな流れは変わらない? 

 先週も述べたように、大きな流れは変わっていないと思う。パニック的に売られたという点では、今年2月の安値や昨年9月の中国ショック時のパターンと同じ。今年の2月も昨年9月もいったん大きく売られた後、戻りかけたところで大きな下落に見舞われた。今回も同様に、EU残留が濃厚、とされた後にどんでん返しで売られたということである。

 ただ、冷静に考えてみれば、「英国がEUを離脱するということは決まったが、何がどう変わるか」は何も決まっていない。実際に一部では離脱回避の動きも出ており、国民投票の結果は決まったが、その先どうなるかわからない。ここで心配してうろたえていても仕方ないのである。

 さらに懸念されていたのは他国への波及だが、EU離脱決定が伝えられた後に投票が行われたスペイン選挙では、思ったほど急進左派の票が伸びなかった。他国は「他山の石」ということで、逆にEU離脱に慎重にならざるをえないのではないか。

 したがって、英国のEU離脱決定の混乱は早期に落ち着いて来るものと思われる。結局はギリシャ問題などと同じで「あれは何だったんだろう?」ということにもなりかねない。特に日本の株式市場や為替に対して大きな影響があるとも考えにくい。英国で大きく商売をしている企業にとっては懸念材料となるだろうが、そのような企業以外への影響が少ないことも取りざたされてくるだろう。

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最終更新:6/30(木) 18:11

会社四季報オンライン

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