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ディズニーのレジェンドアニメーター、ロン・ハズバンド氏が教えるストーリーを伝えるスケッチ

CGWORLD.jp 6/28(火) 11:02配信

Walt Disney Animation Studios(以下、ディズニー)のアニメーターとして『ライオンキング』『アラジン』をはじめとする数々の名作に携わってきたロン・ハズバンド氏。現在はイラストレーターとして活躍するほか、世界各地でドローイングワークショップを開催するなど、指導者としても精力的に活動している。今回、長らく望まれていた日本でのワークショップが、6月18日(土)、満を持して開催された。

伝える絵を描くために、“絵の文法“を意識

ワークショップはハズバンド氏による自己紹介からスタート。アニメーション界のレジェンドを目の前にした参加者の喜びとこの日のワークショップへの期待感から、会場全体がポジティブで嬉々とした雰囲気に満ちていた。

ハズバンド氏といえば、なんといってもスケッチ。鋭い観察眼と確かなテクニックから生まれる彼のスケッチは、対象を生き生きと、エネルギッシュに描き出す。自身のスケッチのノウハウを詰め込んだ『ロン・ハズバンドが教えるクイックスケッチ』は、アニメーションやイラストレーションに生命を吹き込むためのトレーニングブックとして広く読まれている。ワークショップ当日もかたわらに愛用のスケッチブックをたずさえ、会場の様子をスケッチするハズバンド氏の姿が見られた。

彼が本格的にスケッチに取り組むようになったのは、高校時代のこと。ハズバンド氏の才能を見抜いた恩師からの「いつもスケッチブックを持ち歩き、毎日絵を描くように」というアドバイスがきっかけだった。その教えを守りながら大学ではアートを専攻し、テクニカルイラストレーターなどの職を経て、1975年、ディズニーでのキャリアをスタートさせた。

その後、30年以上にわたって数々の作品の主要アニメーターとして名を連ねてきたが、キャリア初期には周囲から「君はせいぜい背景止まりであろう」という厳しい言葉を浴びたこともあった。「そうしたネガティブな意見にとらわれてしまったら、成長は止まってしまう。そこで、私はさらにスケッチを繰り返した。その積み重ねが私の“鍵“となり、それによって数々の成功の扉を開けることができた」と、ハズバンド氏は過去を振り返る。

日常的にスケッチを続けた結果、ハズバンド氏はある理論を見出した。それは、絵に「5W1H」の答えを盛り込むこと。「who(誰が)、what(何を)、when(いつ)、where(どこで)、why(なぜ)、how(どのように)」を意識することで見る人に伝わりやすい絵となり、躍動感やパッションも生まれる。「対象をただ描くだけでは、伝わる絵にならない。私は何を描く時も、こうした“絵の文法“を意識している」と語る。

※CGWORLD.jp「ディズニーのレジェンドアニメーター、ロン・ハズバンド氏が教えるストーリーを伝えるスケッチ」より一部抜粋

菅原 淳子(Playce)

最終更新:6/28(火) 11:02

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