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【自転車レース】全日本選手権ロード・男子エリートは初山翔が優勝!

CYCLE SPORTS.jp 6/28(火) 10:34配信

ブリヂストンアンカーがワンツーフィニッシュ

伊豆大島で開催された第85回全日本自転車競技選手権大会ロード・レース。大会最終日の6月26日(日)は男子エリートが日本一の座を争った。この日は前日からの強風がまだ吹き続いていたが、雲の隙間から青空が垣間見え、雨が降ることはなさそうな空模様であった。定刻通りの午前8時、全長154.7kmに及ぶ周回コース13周の戦いがいよいよ始まった。

レース序盤、アタックが繰り返され、選手たちに早くも疲労の色が見え始める。他のカテゴリーと同様、序盤から遅れ始めた選手がポロポロとレースを降ろされていった。3周目の上りに入り、宇都宮ブリッツェンの鈴木譲と愛三工業レーシングチームの中根英登が集団から抜け出し、そのタイム差をじわじわと広げていく。一方、愛三とブリッツェンが抑えに入った集団の人数はその時点で80人程度になった。

5周目に入って逃げグループとのタイム差は2分半ほどになり、集団をアンカーの椿大志、内間康平、井上和郎が牽引し始める。しかしその後、海岸線沿いに入ると、内間がマトリックスパワータグの選手とハスり、落車してしまう。凹凸の激しいアスファルトに右肘を激しく擦り剥き、そのまま救急車で運ばれて行ってしまった。(幸いにも骨などには異常はなくレース後の東京へ帰る船内では元気な様子であった。)

エースとしてこのレースに臨んだ内間をチームメイトの井上が待ち、それを集団が待つ形で逃げとの差は3分ほどまで広がった。集団に戻った井上は椿とともに先頭を引き、その後ろでは残った愛三とブリッツェンのメンバーが位置取る。

同じ状態がしばらく続き、9周目に入ると、逃げと集団とのタイム差は1分40秒ほどに縮まる。9周目中盤に逃げグループから中根が脱落し、鈴木譲の一人逃げとなる。レース序盤のアタック合戦で疲労の色が伺えた集団のメンバーも回復できてきている様子であった。この時点でプロトンの人数は50数名まで絞られていた。

10周目の上りに入ったところで単独で逃げていた鈴木譲が集団に吸収される。この上りではマトリックスの佐野や西薗が積極的にペースを上げ、集団をふるい落としにかかる。アタックがかけられる度に小集団となるが、その後の下りで追いつかれるというのを繰り返し、多くの選手たちが消耗していった。

ペースが上がった状態で最終周回の上りを終え、下り切った残り7km地点でシマノレーシングの木村圭佑がアタックをかける。これにチェックに入ったのは初山のみ。この2人が追走集団から先行し、海岸線をローテーションしながら向かい風を切り抜けていく。NIPPOの石橋学が2人に追いつこうと踏むが、それを利用する形で西薗が単独で先頭に追いつくことに。この動きが決定打となった。3人で回り、残り1km時点での追走とのタイム差はおよそ30秒。逃げ切りがかなり濃厚となった。

先頭に西薗、2番手に木村、3番手に初山という並びで残り500mに入り、ラスト150m~200mのところで数的劣勢にある木村がスプリントをかける。その木村を後ろからまくる形で、初山がスプリント。チームメイトである西薗とのスプリント勝負となった。ラスト数10m、初山と西薗が横に並んで踏み切るが、最後は西薗がチームメイトの勝利を確信し、先に手を上げる。ゴールラインを一番に切って雄叫びを上げたのは初山であった。

初山のコメント:チーム全員でワンツーという最高の成績を獲ることができました。勝利の実感が湧かないのですが、チームメイトやスタッフが号泣して喜んでくれているのを見て、あ、勝ったんだと感じています。

全日本選手権ロード・レース【男子エリート】154.7km
1位 初山翔(ブリヂストアンカーサイクリングチーム) 4時間14分57秒
2位 西薗良太(ブリヂストアンカーサイクリングチーム) ー
3位 木村圭佑(シマノレーシング) +2秒

滝沢佳奈子

最終更新:6/28(火) 10:34

CYCLE SPORTS.jp

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