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イタリア戦完敗で強気のピケも白旗宣言 「スペインはもう2010年や2012年のレベルにない」

Football ZONE web 6/28(火) 13:00配信

無敵時代の終焉を痛感

 スペインは欧州選手権(EURO)決勝トーナメント1回戦でイタリアに0-2で敗戦し、大会3連覇を逃した。EUROの舞台で何度も倒してきた相手に喫した完敗にショックは大きく、DFジェラール・ピケ(バルセロナ)は「スペインはもう2010年や2012年のチームレベルにない」とチーム力の衰えを認めた。

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 激しい波のように襲い掛かるアッズーリに、ラ・ロハは全く歯が立たなかった。前回大会決勝の再戦となった1回戦屈指の好カードは、試合序盤からアントニオ・コンテ監督率いるイタリアの積極性と組織力の前にスペインは守勢に回り、普段は使わないロングボールを多用する展開となった。

 チームの浮沈を握るMFアンドレス・イニエスタ(バルセロナ)も徹底マークに遭い、「ティキ・タカ」と呼ばれるパス回しが輝く場面はほぼ見られなかった。前半33分に直接FKのこぼれ球をDFジョルジョ・キエッリーニ(ユベントス)に押し込まれて先制を許し、後半アディショナルタイムにはカウンターからFWグラツィアーノ・ペッレ(サウザンプトン)に決められて万事休した。

 スペインらしさを発揮できない上での敗退に、普段は挑発的な言動で物議を醸すピケも珍しく白旗を挙げた。

プレッシングに屈服「イタリアが僕らより優れていた」

「イタリアの方が倍以上に激しく感じたのかもしれないけど、そこは問題じゃないと思う。僕らはボールを支配するのが得意だ。そこに対してイタリアは効果的にプレスを仕掛けてきた。僕らの攻撃が噛み合わない理由になった。彼らは僕らより優れていたよ」

 前人未到のEURO3連覇を目指したチームだったが、2年前のブラジル・ワールドカップ(W杯)と同じく失意のまま大会を去ることになった。悲観的な空気がスペイン中に充満している。ピケもチームの現状に危機感を抱いている。

「現在のスペインの事実としては、(2010年南アフリカ)W杯や過去のEUROを制したチームに比べて同じレベルにないということだ。それは認めないといけない。僕らは2018年のロシア(W杯)に向けて強豪チームと競争できるし、集中しなければならない」

 ピケをはじめイニエスタ、主将のDFセルヒオ・ラモス(レアル・マドリード)、MFダビド・シルバ(マンチェスター・シティ)は30代に達し、キャリアの後半を迎えている。ビセンテ・デル・ボスケ監督は今大会の4試合でスタメンを一度も変えず、イタリア戦に途中出場したMFルーカス・バスケス(レアル・マドリード)ら若手の出番は限られた。

 かつての世界王者は世代交代と同時に、もう一度華麗なパスワークをよみがえらせる困難なタスクに挑むことになる。ピークを過ぎたことを認めたピケだが、無敵艦隊はもう一度かつての強さを取り戻すことができるだろうか。

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

最終更新:6/28(火) 13:36

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