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アルゼンチン国民を襲う「メッシロス」 地下鉄の電光掲示板や標識にも「レオやめないで」の悲鳴

Football ZONE web 6/28(火) 18:25配信

代表引退のメッシへの批判から一転

 バルセロナのFWリオネル・メッシがコパ・アメリカ・センテナリオ(南米選手権)決勝チリ戦での悲劇的なPK戦での敗退後に代表引退を宣言したが、これに青ざめているのはアルゼンチン国民だ。国際大会3大会連続で決勝で敗れた代表とエースのメッシを批判していたが、首都ブエノスアイレスの公共交通機関の電光掲示板など至る所で国民が「メッシやめないで」と懇願のメッセージを発信。代表引退撤回運動を展開している。現地紙「ラ・ナシオン」が報じている。

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 チリとの南米選手権決勝でメッシはA代表初のタイトルを獲得しようと獅子奮迅の活躍を見せた。しかし、サッカーの神様はメッシに振り向かなかった。スコアレスのままもつれ込んだPK戦、1人目のキッカーを務めたメッシはゴール枠を大きく外して失敗。昨年の南米選手権チリ大会でもPK戦の末に敗れたチリの前に再び屈することになった。

 悲劇的な結末を受けてメッシは試合後に号泣。「僕にとっての代表のための時間は終わった」と代表引退を表明した。

 この衝撃の発言に慌てふためいているのはアルゼンチン国民だ。2014年ブラジルワールドカップ決勝で敗れた後など、メッシに大バッシングを展開したが、世界最高選手が実際に代表引退するという現実に大きく動揺している。同国のレジェンド、ディエゴ・マラドーナ氏は今回の大会中に「メッシはリーダーの器にあらず」と批判していたが、「ロシアW杯でこそ王者になれる!」と手のひら返し。代表引退撤回を求めている。

英雄マラドーナも「次こそ王者」と必死の慰留

 “メッシ代表残留キャンペーン”は首都ブエノスアイレスで沸騰している。交通標識や地下鉄の行先表示の電光掲示板に「レオ、やめないでくれ」という文字が続々と浮かんでいる。

 公共交通機関の掲示板を使ってまで、メッシへの愛情を表明するのは南米らしいとも言えるが、それまで散々傷つけていたアルゼンチン国民がメッシへの愛情を再発見した証拠でもあると言える。今回の南米選手権では代表通算最多となる55ゴールをマークするなどその実力は世界随一。アルゼンチンサッカー協会の腐敗ぶりに嫌気がさして、メッシに続き、パリ・サンジェルマンMFアンヘル・ディ・マリア、バルセロナDFハビエル・マスチェラーノ、マンチェスター・シティFWセルヒオ・アグエロも代表引退を検討していると地元メディアにレポートされている。

 アルゼンチンの人々が早くも陥った「メッシロス」。スーパースターの翻意を心から願っているようだ。

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

最終更新:6/28(火) 18:25

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