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避けられたはずの歴史的敗戦 出場わずか5分間、18歳のイングランド至宝が数値で示した救世主の素質

Football ZONE web 6/28(火) 19:20配信

遅すぎたラッシュフォードの投入

 イングランド代表は27日、欧州選手権(EURO)の決勝トーナメント1回戦でアイスランド代表と対戦し、1-2で逆転負けを喫し、ベスト16で大会を後にした。この試合、イングランドで唯一輝きを放ったのは、途中投入された18歳のFWマーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)だった。

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 主大会初出場の格下アイスランドに歴史的敗戦を喫したことから、ロイ・ホジソン監督は試合終了直後のインタビューで辞任を表明。68歳の老将は大会を通じて、采配に国民から多くの不満が寄せられており、アイスランド戦の采配にもメディアとサポーターから批判が渦巻いている。

 この日、流れを変えられないまま1点ビハインドで後半終盤を迎えた。ホジソン監督は交代カードを残り1枚残しながらも、こう着状態を顔を抑えながら呆然と眺めていた。

 そして後半42分、思い出したかのように3枚目のカードを切る。18歳のラッシュフォードを投入すると、果敢に左サイドからドリブルを仕掛け、停滞していたイングランドの攻撃を一気に活性化させた。しかし、時既に遅く、同点に追いつけぬまま試合終了を迎えた。イングランドは16強で敗退となり、ホジソン監督も辞任に追い込まれた。

データが示すラッシュフォードの爆発力

 英メディア「WhoScored.com」ではツイッターでこの日の18歳の新鋭の実力をレポートしている。ラッシュフォードの出場時間は後半アディショナルタイムで5分間のみだったが、そのわずかな時間で敵陣への効果的なドリブル突破を3度も成功させた。これは両軍選手を合わせて最多の数値だったという。

 組織で守るアイスランドも、ラッシュフォードの爆発的なスピードに対応しきれず、四苦八苦する場面が目立った。フットボールの世界で「たられば」は禁物だが、ラッシュフォードの投入が早ければ、イングランドの悲劇的な運命を変える救世主に成りえた可能性は高い。

 また、元イングランド代表で現在解説者を務めるジェイミー・キャラガー氏は試合後、「この試合のMVPはラッシュフォードだ」とツイート。短い時間でピッチに刻んだ爪痕を絶賛していた。

 最悪のシナリオで大会を後にしたスリーライオンズだが、たった5分間でその才能を発揮した若き至宝は、次世代のイングランドを担うエースとして今後より一層の期待が寄せられそうだ。

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

最終更新:6/28(火) 19:20

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