ここから本文です

配車サービス、リフトに身売り説 「投資銀行との提携」をWSJ報道

Forbes JAPAN 6/28(火) 12:10配信

ウーバーを筆頭とする配車サービスの資金調達合戦が新たな局面を迎えた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はウーバーの競合、リフト(Lyft)が投資銀行、カタリストパートナーズ(Qatalyst Partners)と提携したと報道した。



WSJはこの動きをリフトの新たな資金調達への動き、もしくは売却先の企業探しの動きではないかと伝えている。関係筋によると「カタリストは既に、大手自動車企業らにコンタクトをとり、リフトの株式取得に向けて提案を行なっている」という。リフトはこの件に関し、フォーブスへのコメントを拒否した。

リフトは今年1月に10億ドル(1016億円)を調達したが、それ以降もさらなる資金調達を試みることに不思議は無い。配車サービス業界では最近、巨額の資金調達が相次いでおり、ウーバーがサウジアラビアから35億ドル、中国の「滴滴出行(ディディチューシン)」が73億ドル(約7,600億円)をアップル等から調達している。

リフトは今年5月、フォーブスの取材に15億ドルのキャッシュを持っていると明かしていた。しかし、急激な市場の拡大や広告費の増加を考えれば、資金はいくらあっても足りない。リフトが身売りに踏み切るとしたらこれは注目すべき動きと言える。買収候補としてはどのような企業が挙げられるだろう。

買い手の筆頭候補はGM

最も理にかなった買い手と言えるのがゼネラル・モーターズ(GM)だ。GMは今年1月、リフトの株式の10%を5億ドルで取得し、取締役を派遣している。GMはテクノロジー領域に旺盛な買収意欲を見せており、3月には自動運転のCruise Automationを10億ドルで買収した。他にも昨年12月に閉鎖したサイドカー(Sidecar)の資産を買い取っている。

さらに、GMとリフトは戦略的パートナーシップを結び、自動運転テクノロジーやモビリティサービス、レンタカー分野での提携を進めている。しかし、GMが今、急いでリフトを買収する必要があるのかと問われれば答えはノーだ。リフトは短期的には莫大な赤字を抱えており、GMが急いで買収する理由は見当たらない。しかし、候補に挙がる企業の中ではGMは理想的な企業の一つだ。

フォルクスワーゲンやトヨタ、フィアットクライスラー、フォードらもGMと同様に配車サービス分野に投資を行っている。しかし、リフトに関してはGMが独占的なパートナーと見られている中で、他の自動車企業が興味を示すとは思えない。

1/2ページ

最終更新:6/28(火) 12:10

Forbes JAPAN

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Forbes JAPAN 2017年1月号

株式会社アトミックスメディア

2017年1月号
11月25日(金)発売

890円(税込)

Forbes ID 無料会員登録を受付中!
今ならもれなく電子版最新号をプレゼント

Yahoo!ニュースからのお知らせ

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。