ここから本文です

小室哲哉が語る「写真」の魅力:「人間がここだってシャッターを押す瞬間は、生演奏に近い」

ローリングストーン日本版 6/28(火) 18:30配信

ローリングストーン日本版 インタヴューアーカイヴ
2015年9月号掲載:RS CAMERA 小室哲哉

小室哲哉が語る、音楽とテクノロジーの未来

80~90年代、日本のポップ音楽シーンをリードしてきた小室哲哉。時代のムードを読み解き、同時に時代を作ってきた彼は、モノやコトをヴィヴィッドに切り取る才能に優れているはずだ。彼は、カメラにどう対峙するのか。

─今回は、ライカのカメラで作品を撮る、つまり音楽ではない表現をやっていただきましたが、そもそもライカはご存じでした?

やはりレンズがいいっていうイメージですね。唯一無二。そして伝統をずっと守っている。もちろん今の時代に適応しているけど、スタイルは変わっていない、と。ただ僕はカメラには縁がないと思っていて。どちらかというと、映像でも静止画ではなく動画の方が得意。音楽も動画も、時間軸があって止まったらアートにはならないわけで、逆に、写真はそれをアートにするという意味ではまったく異次元の芸術。音楽をやっている人間にすれば、五線譜に音符を1個だけ書くということ。その音符がどんな音で、それが素晴らしい表現になるのか、そんな感覚ですね、写真は。

─なるほど。

先日までTM NETWORKのツアーで使った動画も自分で撮っていたんですが、やっぱりカメラはまだ手探り。実際、ミュージシャンでヴィジュアルと音作りの両立で成功されている人って、残念ながら、少ないんです。ピンク・フロイドの時代からヒプノシスとか、アンダーワールドもTOMATOとか、ヴィジュアルや映像のチームがいて、今のEDMのDJたちも視覚に関するプロがいる。今回のTMの映像は、もちろんプロのサポートもありましたが、撮影していて夢中になったというか、ハマった感はありましたね。ただ、やはり写真に関しては、例えば、人物の表情にしても、何百ミリセカンドの違いで、表れるものがすごく変わってくるわけで、ある意味、シビアなアートだと思いますね。

1/2ページ

最終更新:6/28(火) 18:30

ローリングストーン日本版

記事提供社からのご案内(外部サイト)

RollingStone 2016年10月号

株式会社パワートゥザピープル

2016年10月号
9月10日発売

710円(税込)

表紙:トム・ヨーク
特集:IMAGE
ロック&ファッション&アート
高橋盾(UNDERCOVER)
ヒステリックグラマー 他

なぜ今? 首相主導の働き方改革