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リオ五輪開幕を目前に財政難で大混乱 「ようこそ地獄へ」と警察官が横断幕を掲げる異常事態

Football ZONE web 6/29(水) 17:30配信

深刻な給与未払い問題に地元警察も「我々は一巻の終わりだ」とお手上げ状態

 今年8月の夏季五輪の開催地ブラジル・リオデジャネイロのアントニオ・カルロス・ジョビン国際空港では、給与未払い問題の深刻化により、警察官が「ようこそ地獄へ」との警告文が書かれた横断幕を掲げて渡航客を出迎える異常事態となっている。英公共放送「BBC」が報じた。

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 「WELCOME TO HELL(地獄へようこそ)」と書かれた横断幕には、「警察官も消防署もお金をもらっていない。リオデジャネイロに来た人は誰一人安全ではない」という文が続く。五輪開幕までおよそ1カ月に迫ったリオデジャネイロ州では財政難が深刻化しており、警察官や消防士が一斉デモを行っている。そして、現地では観光客を狙った犯罪も多発しているという。

 この横断幕を使ったデモの様子は、画像共有サイト「Imgur」を通じて現地時間27日から瞬く間に世界中に拡散されて話題となった。1日のうちに少なくとも300万人が閲覧したとレポートされている。

 警察官によるストライキは街のあちこちで続いている。景気低迷による税収の低下によって現地警察は給与を受け取れていない状況が続く。ある場所で掲げられた抗議の横断幕には「警察官の最優先事項は人々だが、政府の優先事項はオリンピックだ」と書かれ、政府は人々の生活は全く度外視で、五輪のことだけを考えていると痛烈に批判した。地元警察のスポークスマンは事態は悲惨だと語り、「我々は一巻の終わりだ」とお手上げ状態となっている。

リバウド氏も警告 「リオに来ない方が…」

 こうしたデモによる治安の顕在化に、元ブラジル代表FWリバウド氏は「オリンピックのためにリオに来ようとしている人々には、ブラジルに来ないで自分の国に留まることを勧める。ここでは死の危険がある」と警告するほどの事態に発展している。

 治安だけでなく衛生面の問題も取り沙汰され、15年から流行するジカ熱の恐怖も蔓延するブラジル。多くの不安を抱える惨憺たる状況のなか、4年に一度のスポーツの祭典を無事に開催することができるのだろうか。

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

最終更新:6/29(水) 17:30

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