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【リオ五輪代表】一発逆転を狙う野津田。魂を込めた左足で「攻撃にアクセントを加えたい」

SOCCER DIGEST Web 6/29(水) 6:30配信

ゴールとともに、手倉森監督の“ハート”も射抜くことができるか。

 “当落線上”にいることは、誰よりも理解している。だからこそ、今合宿に臨む野津田岳人からは危機感とも悲壮感とも取れる独特の雰囲気が伝わってくる。国内最後の試合となる南アフリカ戦は、正真正銘のラストチャンスだ。

【PHOTO リオ五輪に生き残りをかけた南アフリカ戦前日練習】@松本



「最後のチャンスなので、悔いが残らないように自分の力を出し切りたい。自分の良さを出して、勝利に貢献することを目標にしてやっていければなと」
 
 今年4月、野津田は意を決して生まれ育った広島を離れ、新潟へ移籍。ボランチやシャドーだった広島時代から一転、新天地では4-4-2や4-1-4-1のサイドハーフを任されているが、同じ4バックをベースとする手倉森ジャパンでプレーするにあたって大いに役立っているという。
 
「広島時代は3-6-1の中のポジションしかユースからやっていなかったので、4バックのサイドハーフは新しい自分のスタイルという意味で新鮮さを感じます。プレーや戦術的な幅は広がったのかなと思います。(U-23)代表に入った時によりやりやすさを感じるようになりましたね」
 
 身体能力の高い南アフリカに対して、「組織的に攻撃をしてパスワークで崩していければ必ず隙はある。相手と駆け引きしながら、しっかりと戦っていきたい」と話す。しかし、 野津田が“一発逆転”を果たすには、ゴールという結果は不可欠だろう。5月のトゥーロン国際大会では、多くのチャンスを迎えながら、バーに嫌われるなど得点を挙げることができなかった。手倉森監督は前日会見で「トゥーロンで(シュートを)外しまくってきたので、ぜひゴールを取ってほしい」と攻撃陣に発破をかけている。
 
「攻撃的な選手で左利きはあまりいない。プレースキックだったり、攻撃でアクセントを加えられればいいかなと思うし、シュートもどんどん狙っていきたい」
 
 U-17、U-20ワールドカップの舞台に立てなかった野津田にとって、まだ見ぬ世界と対峙できる五輪は「絶対に譲れない」夢だ。希代のレフティは南アフリカ戦で、ゴールとともに手倉森監督の“ハート”も射抜くことができるだろうか。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)

最終更新:7/4(月) 23:53

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