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味、量、店構え「ありえない」ワンコイン牛すじカレー

R25 6/30(木) 16:56配信

「のれんの汚れた店はうまい」、なんて格言があります。店を出るとき、手の汚れをのれんにつけていくから、汚れた分だけ客が多い。つまり、うまくて繁盛していることの目安と捉えているわけです。

ではこちらの店はどうでしょう。大久保駅からあるいて3分。のれんではないし、まさかお客さんの仕業でもないでしょうけれど…。店名が書かれたひさしを見れば、塗装がすっかりボロボロになっているこの「牛すじカレー小さなカレー家」は、そんな格言通りの店なのでしょうか?

■のれんの汚れた店は旨い、の法則は正しい?

ワンコイン、450円で食べられるのは3サイズあるうち一番少ない並盛り。値段が値段だけに、この店は大盛りでようやく普通の店の並サイズ、並盛りは少なめなのかも…そう疑ったのもつかの間。出てきたカレーは…ご飯だけでもざっと400gはあるだろう、普通の店でいうところの「大盛り」サイズでした。

カウンターの向こうを見てみると、大きな鍋が二つ。牛すじはカレーの中で煮込まれているのではなく、カレーと別の鍋になっているようで、カレーをかけたあとに牛すじだけをのせている模様。

ではさっそくひとくち。フルーツ、肉のまろやかな旨みが最初に甘さを感じさせ、あとにじわじわと結構な辛さがやってくる。ただその辛さは、旨みを邪魔することはなくすっと引いていくのでご安心を。トッピングされた牛すじはトロトロ食感でこちらも牛の脂の甘みがいい感じ。なにか一つの要素が飛び抜けて主張しているわけでもないのに、全体では個性的でどこかお上品な感じもする。「値段の割に」といった但し書きは無用。これ、ワンコインでなくワン札でもおかしくない旨いカレーです!

■オリジナルスパイスと別煮込みが旨さの秘密

これは味の秘密を聞いてみたい。準備中の看板が出たところで取材の旨を告げて再訪すれば、店長の萩原さんはちょうど牛すじを煮込んでいるところだった。

「店が終わるとすぐに翌日用の牛すじの仕込みを始めます。和牛や国産牛の牛すじを低温で煮込み、浮いてくる余分な脂を除きながら一晩かけて煮込んでいき、トロトロになる頃にはトッピング用の牛すじ煮と、スープができているというわけです。カレーはそのスープとたっぷりの果物、野菜とオリジナル調合のスパイスで作ります。始めからカレーに牛すじを入れて煮込んでしまうと、脂っぽさが強くなり雑味が出てしまうので別に煮込んでいるんですよ」

オリジナルをうたっていても、大手メーカーが調合したものをベースにしている店が多いようですが、こちらでは調合すべてがオリジナル。ご主人の前職は営業職のサラリーマンで、開店前に食べ歩いた店の味を参考に独自の調合にたどりついた。

「13年前に店を始めてからも常に味を進化させています。大久保は外国の方がスパイスを扱っている店が多く、ここで知り合ったインド人のスパイス屋さんに調合、使い方について教えてもらえたのもよかったですね。唐辛子でなく、コショウを多めにして生まれる辛さも独特でしょ? この値段でやっていくのは正直きついけど、夫婦ふたりだけでやっているから人件費はかからない、それでなんとかやっていけるんですよ」

ちなみに、サイドメニューとして用意された「コールスローサラダ」も名物だったりする。こちらも結構な量のキャベツにたっぷりベーコンビッツがかかって50円。並盛りと一緒に頼んでちょうどワンコインだから同時に注文するのもおすすめなのです。
(宇都宮雅之)

■ワンコイングルメ第8回


「牛すじカレー並盛り」450円
牛すじカレー小さなカレー家
場所:東京都新宿区百人町1-24-10
アクセス:JR大久保駅徒歩2分、新大久保駅徒歩6分
営業:11時~カレーが無くなり次第終了(おおむね15~16時が目安)
休:日曜こちらがメニュー。席はカウンター席のみで、福神漬け、らっきょうは無料外観は強烈だけれど、店内はいたって普通。といいつつ、カウンター下には雑誌「ムー」がたくさん。聞けば訪ねてみればご主人の趣味で同じく不思議な世界好きのお客さんと会話が弾むこともあるのだとか
(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびR25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております

最終更新:6/30(木) 16:56

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