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15秒の映像に込められた匠たちの妥協なき画づくり ~HAL 2016年度TVCM『嫌い、でも、好き』篇~

CGWORLD.jp 6/30(木) 14:02配信

毎年、鮮烈なキャッチコピーとクリエイティビティあふれる個性的なTVCMで知られる学校法人・専門学校HAL。今年度は、アニメ表現にモーショングラフィックスを組み合わせたスタイリッシュな画づくりに定評ある吉崎 響氏が監督を務めた、次世代のアニメCGを彷彿とさせる意欲作に仕上がっている。

15秒の映像に込められた匠たちの妥協なき画づくり

HALの2016年度TVCMは、アニメとモーショングラフィックスを融合させた映像演出に定評のある吉崎 響氏がディレクションを務め、セクシー、キュート、バイオレンス、サイケデリック、ポップ、SFなどあらゆる要素を凝縮した濃厚な作品に仕上げられた。

キャラクターデザインを担当したのは妖艶で独特な世界観をもつイラストレーターのPALOW氏、CMソングは『アニメ(ーター)見本市』でも吉崎監督とタッグを組んだ音楽プロデューサーのTeddyLoid氏と新世代ボーカリストのDAOKO氏が担当し、CGアニメーション制作は吉崎監督と十数年来の旧知の間柄である笹川恵介氏が率いるTRICK BLOCKが担当した。

「3DCGでセルアニメーションのような気持ちの良いアニメーションを制作でき、なおかつ自発的に取り組んでくれるスタジオを求めていたので気心も知れたTRICK BLOCKさんに担当してもらえたのは心強かったですね」と吉崎監督。実際に、ラストのアップショット時に発生する光が注ぐエフェクトなどは絵コンテには描かれておらず、TRICK BLOCKが自主的に作成し作品の質を高めるなど、15秒というわずかな時間で強烈なインパクトを残すために楽曲とシンクロした細かなつくり込みを随所に凝らされた。

また、セル調のCGアニメーションとしては新しい表現とルックにも挑戦している。「印象に残る映像をつくるには骨格も大切ですが、太い骨を支えるための細やかな作業が最も重要なんです。信頼関係が構築されているのであれば監督は作品の方向性だけを示し、細部は実作業を担うアーティストさんの作家性に委ねた方が完成度も高められると思うんです」と、自身も実作業を担うことの多い吉崎監督は語る。

本作は楽曲の歌詞に込められた想いのように好みが極端に分かれる作品でもあるが、その好感や嫌悪感といった感情のゆさぶり自体が吉崎監督のねらいでもあり、HALが掲げる「自分の夢に遠慮するな」というフィロソフィなのだ。

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最終更新:6/30(木) 14:02

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