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2016年上半期上昇率ランキング、トップ100銘柄の特徴とは

会社四季報オンライン 6/30(木) 19:56配信

 大発会に582円大幅安で幕を開けた波乱の2016年相場も、きょう折り返し地点に到達し前半戦が終了した。30日の日経平均株価は15年末比3458円(18%)安の1万5575円。6月24日のブリグジットショックで大きく下振れし、儲けにくい展開の6カ月となった。

 さすがにそうした相場では「テンバガー(10倍株)」は生まれなかったものの、2倍以上のパフォーマンスを示した銘柄は23を数えた。トップのドーン <2303> は半年で株価5.4倍にハネ上がった。この半年に買われた銘柄にはどんな特徴があったのか。下落相場の中で逆行高した銘柄をチェックすれば7月からの後半戦で銘柄選びの“気付き”を得られるかもしれない。

 そこで今回は、前半戦で成績優秀だった上位100銘柄を表にまとめてみた。

 ランキングは16年の始値と6月28日終値を比較し、株価の上昇率の大きい上位100社を並べた。表中の「株価の位置」とは、年初来高値を100、年初来安値を1として、現在の株価がその幅の中のどのあたりにあるかを数値化して示したものだ。株価位置が「67」ならば現在値は高値と安値のレンジの3分の1押しの水準にあるということになる。

 たとえば高値が250円、安値が200円、現在値が230円だった場合、以下のような計算式となり、株価位置は「60」となる。

 (1―(250―230)÷(250―200))×100=60

 株価の位置を見れば、現在値が高値圏にあるのか、安値圏にあるのかがすぐわかる。加えて高値を付けた日付も入れた。株価位置が90以上で高値日がここ1~2週間の銘柄は高値更新を続ける勢いのある銘柄の可能性が高い。上昇トレンドについていく、順張り投資が面白そうだ。

■ 上位陣の特徴は? 

 表をいちべつして知らない銘柄が多いなと感じた人もいるだろう。それもそのはず、時価総額が200億円以下の小型株が63と全体の約3分の2を占めているのだ。時価総額が1000億円以上の大型株は5銘柄しかない。

 株価上昇率が高い銘柄をピックアップすると小型株が多い傾向は今年に限ったことではない。時価総額の大きい大型株はなかなかダブルバガーはならないためだ。もし、テンバガーを狙うのであれば、時価総額の小さい銘柄から有望株を探すほうが可能性は高い。

 また、上位銘柄を見てわかるように、業績よりもテーマにうまく乗ることが重要だ。今年はマザーズ市場でバイオ関連が大フィーバーしたほか、「自動運転」「AI(人工知能)」「越境EC」「VR(仮想現実)」といったテーマ株も人気化した。株価は思惑相場で大きく上昇し、業績相場で再び上昇する。上昇の度合いは思惑相場のほうがはるかに大きい。相場格言「株は思惑で買って事実で売れ」は今年後半の相場でも使えそうだ。

 値上がり率ランキング1位はジャスダック上場のドーン <2303> 。地理情報システム(GIS)構築ソフトの開発会社で、物色テーマは1月が「ドローン」、5月が「自動運転」。物色の矛先が一気に向かった結果、PERは100倍を軽く超え、純利益が1400万円にすぎない同社の時価総額が156億円に膨張した。5月末に株式分割を実施した後は、調整色を強めていたが、6月29日に前2016年5月期業績見通しの上方修正を発表するや30日には500円ストップ高の3205円まで買われ、再動意の気配を見せている。

 2位の平田機工 <6258> と10位ブイ・テクノロジー <7717> の物色テーマは有機EL。アップルが新型iPhoneに有機ELを採用するとしたことが引き金だ。平田機工は自動車、家電製品、半導体製造装置などのメーカー向けに生産設備を納入するジャスダック上場企業だが、『会社四季報』夏号の見出しはポジティブワードの【最高益】で、「北米市場好調受け、自動車関連設備が続伸。半導体も有機EL向けなど伸び、反転増。」とある。株価の位置「98」が示すように、株価は年初来高値圏にある。

 このほか4位アキュセラ <4589> と7位グリーンペプタイド <4594> はバイオで人気化。5位Hamee <3134> 、11位TOKYOBASE <3415> は「越境EC」がテーマ。3位の日本ライフライン <7575> 、8位のトリケミカル研究所 <4369> のような業績に裏付けのある実力株もランクインしている。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

会社四季報オンライン編集部

最終更新:7/6(水) 10:01

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