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今回も通用した「暴落後のマザーズは買い」

会社四季報オンライン 6/30(木) 17:21配信

 週明け27日の日経平均株価は反発、東証マザーズ指数も大幅反発となった。「急落は買い」ではないが、「暴落は買い」という、合理的には説明できないものの、かなり確信的に信じられている投資の世界の“あるある”がある。今回もうまくはまったようだ。

 とりわけ、マザーズ指数の上昇率がすごかった。前週末比4.6%高。マザーズ指数の地獄のような下げは先週末24日の後場開始から20分間程度の間に起きた。24日のマザーズ指数の安値は828.77ポイントと信じられないような値段であり、そこから強烈なリバウンドが始まったのだ。24日には、「後場ストップ安になった新興株を買って、すぐ手仕舞った分だけ利益が出た」、そんな声も市場参加者から聞かれた。

 マザーズ指数をめぐっては、現時点でこの指数自体を売買する方法がない。たとえば、同指数が25日線を割り込んだから指数を売るとか、一目均衡表の雲を上抜けたから指数を買うとか、そういうトレードを行うことは不可能。ただ、どういうわけか、テクニカル指標の中でも「25日移動平均乖離率」や「ボリンジャーバンド」でオーバーシュートを示す(買われすぎ、売られすぎ)数値が出ると、驚くほどキレイに反転している指数である。

 今回のような、売られすぎ局面では本当にワークするのが「25日移動平均に対する下方乖離率の15%割れ」と「ボリンジャーバンドの標準偏差が3シグマに到達」という尺度である。先週24日には今年2度目の「25日移動平均マイナス乖離率」が15%を超えた(16.85%)。これは、2月12日の16.89%以来のことだ。今年のマザーズ指数の安値は同日の664.92ポイントで、この日から4月21日につけた年初来高値の1230.82ポイントまで、恐ろしいほどの上昇になった経緯がある。

 同じく、「ボリンジャーバンドの標準偏差3シグマ」でいえば、先週24日に3シグマの値である832.27を割り込み、安値828.77まで下落した。ここは短期的なリバウンド狙いの買い場になってきた。昨年7月9日、8月24日、25日、そして今年は1月18日。これらのタイミングでいずれも1週間から2週間のリバウンドにつながってきたからだ。

 こうした指数のテクニカル指標をチェックしながら、“売られすぎ”と判断したときに、たとえば指数ウエイトの高いそーせいグループ <4565> やサイバーダイン <7779> を買うとか、流動性の高いアカツキ <3932> やいわゆる「直近IPO銘柄」を買うといった投資行動で、リバウンドを狙いに行く投資家が多いのだろうか。

 ツィッターの発達によって、マザーズの逆張りに向かっている人気投資家の動きを察知すれば、それをまねるような投資家もいると思われる。やはり、個人投資家主導ならではの値動きがこの市場では実現されているようだ。

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最終更新:7/6(水) 10:01

会社四季報オンライン