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リオ五輪18選手に見る手倉森Jの狙い 「押し込まれる」展開を想定し一撃必殺のカウンターに活路

Football ZONE web 7/1(金) 19:29配信

「日本の強みは速さ」と語った指揮官

 日本サッカー協会は1日、リオデジャネイロ五輪本大会に向けた登録メンバー発表の記者会見を開き、来月のリオ五輪に臨む18名を発表した。手倉森監督は、そのメンバー構成の意図を「日本の強みは速さ」として、「押し込まれた時の守備を厚くする」と説明。強豪を相手に押し込まれる展開を想定し、スピードに乗ったカウンターを武器に、ブラジルの大地で1968年メキシコ五輪以来のメダル獲得を目指していく。

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 いくつかのシステムを使い分ける手倉森監督だが、18人のうち大きく分けて12人までがGKからボランチの選手になった。そして、6月29日の南アフリカ戦で採用した4-4-2システムを基準にすれば、サイドハーフが3人、FWが3人と、やや少なめの構成とも考えられる。その6人に含めたMF矢島慎也(岡山)は、ボランチでもプレーできる柔軟性を備えたタイプ。ボランチを主戦場とする選手が遠藤航(浦和)、大島僚太、原川力(ともに川崎)、井手口陽介(G大阪)と4人選出されていることを考えれば、中盤のメンバー構成も重心が後方へと傾いている。

 その意図を問われた指揮官は、「中央の枚数を増やして両サイドを減らし、高さも十分ではなさそうだというのが皆さんも分かると思います」と前置きをした上で、本大会での戦いを見通した決断だったと明かした。

「日本の強みは速さだと思う。そして、この大会を攻撃的にやれるのかどうか。押し込まれて守らなければいけない状況になると、6割ぐらい思っている。相手に押し込まれた時の守備を厚くするために、ボランチを4枚にしました。遠藤航は最終ラインもできるし、塩谷(司/広島)はサイドもできる。後ろを万全にしたかった。前は少数精鋭かもしれないが、チャンスも少数かもしれない。そこを突けるようなメンバーとポジションの構成を考えました」

浮かび上がる堅守速攻の“仙台スタイル”

 浮かび上がってくるのは、手倉森監督がベガルタ仙台を率いた時、2011年にJ1リーグ4位、12年に2位と躍進を果たした際の要因になった堅守速攻型のチーム構成だ。前線にはオーバーエイジの興梠慎三(浦和)、浅野拓磨(広島)といった最終ラインの背後を取る上手さとスプリント能力を兼ね備えた選手を擁する。グループステージで対戦するナイジェリア、コロンビア、スウェーデンといった強豪国に対し、守備から入って一撃必殺のカウンターで仕留めるためのメンバー構成だと捉えられるだろう。

「もちろん対戦国を見据えての、環境を見据えてのメンバー選考でもある。どの相手にも準備しうるメンバー構成ではないかと思う。トータルで考えて決めました」

 指揮官は、自らが選出したメンバーに対して自信をのぞかせた。耐える時間を過ごし、スピードを生かした手倉森ジャパンのカウンターが炸裂する時、メダル獲得への道も大きく切り開かれていくはずだ。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:7/1(金) 19:29

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