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「体を張って守ってベイル」。猪突猛進、ウェールズの団結力がベルギーの“才能”を食うか

フットボールチャンネル 7/1(金) 16:30配信

 EURO2016、準々決勝第2試合ではウェールズとベルギーが対戦する。大会前から優勝候補筆頭に挙げられていたベルギーだが、その戦いぶりは不安定。一方のウェールズはエースのギャレス・ベイルを中心に団結した戦いを続けている。果たして、再び世界が“波乱”に沸くことになるのだろうか。(文:海老沢純一)

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ピッチ上では完成されていない“タレント集団”

 4年に一度、ヨーロッパの大陸王者を決める戦いもベスト8へと突入した。その第2試合で激突するのは、今大会の優勝候補にも推されていたベルギーと初出場で快進撃を続けるウェールズの2チームである。

 純粋な戦力を見れば、エデン・アザールを筆頭に各ポジションに現在の欧州サッカーシーンを賑わせる才能を有するベルギーに対してウェールズはギャレス・ベイルという最高クラスの選手は擁しているものの、中盤のデイビッド・エドワーズやクリス・グンター、FWのサム・ヴォークスらは昨シーズンをイングランド2部で戦っている。

 実際、ベッティングサイト『ウィリアム・ヒル』が付けたオッズは、ウェールズに5.5倍、ドローに3.4倍、ベルギーに1.75倍と明確な差が出ており、ベルギーの勝利が“順当”といえるだろう。

 では、ウェールズの挑戦はここで終わりを迎えるのか?

 しかし、ここまでの戦いぶりを見ると、決してベルギーの勝利が固いとは言い切れない。確かにベルギーは選手リストを見れば、相手にとって脅威ともいえる威圧感を与えるが、ピッチ上ではまだチームとして完成されてはいない。

 アザールやルカク、デ・ブルイネといった選手たちが本来の力を発揮すれば抜群の破壊力を手にするが、あくまで選手次第。チームとしての形がないため、どうしてもムラが生じてしまう。タレント集団にありがちな落とし穴にはまってしまう可能性は低くはない。

主将が示した猪突猛進な“ブリティッシュスタイル”

 一方のウェールズは、「体を張って守ってベイル」という一貫した戦い方がチームに完璧に浸透している。こういった戦法が良いか悪いかは別として、やるべきことが明確となっていれば選手たちは迷いなくプレーできる。

 ベイルはここまでグループステージでは3戦連続ゴール、北アイルランドとのラウンド16ではオウンゴール誘発とすべてで得点に絡んでいるが、これはチームとしてブレていないからこそ続いているといえる。

 ウェールズは同じ英国の北アイルランドに対して苦戦を強いられたが、これはそもそもの力関係がウェールズ>北アイルランドだったため、主導権を“握らざるをえない”展開となったことで難しさがあった。

 対して、ウェールズのようなスタイルで一貫しているチームにとっては、ムラの多いベルギーのようなチームは格好の餌食ともなり得る。
 
 主将のアシュリー・ウィリアムズが北アイルランド戦で左肩を負傷し、交代の指示を一喝してピッチに残り続けたことで、このベルギー戦への出場が若干不透明な状態だが、その時の姿はある意味では猪突猛進な“ブリティッシュスタイル”の象徴でもある。

 世界屈指の“個の力”を持つベルギーが当たりを引くのか、あるいはウェールズの団結力が個を上回るのか。世界が“波乱”に沸く可能性は決して低くない。

(文:海老沢純一)

フットボールチャンネル

最終更新:7/1(金) 17:08

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