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カープ新外国人・デラバー、波乱万丈の野球人生。一度は解雇、高校の補助教員からオールスター投手へ

ベースボールチャンネル 7/2(土) 6:50配信

大怪我から復活、2013年にはオールスターに出場

 25日、広島東洋カープは新助っ人としてスティーブ・デラバー投手(32歳・右投)と契約合意に達したことを発表した。13年にMLBでオールスターに出場するなど実績もあるが、過去には高校の補助教員を務めたこともある苦労人のデラバー。1991年以来のリーグ優勝を目指す広島にまた新たな戦力が加わった。

 デラバーはこれまで、まるで映画のような人生を歩んできた。

 2003年にドラフト29巡目でパドレスに指名されプロ入りもA+までしか上がれず5年目に解雇。その後も独立リーグで投げ続けていたが、試合中に肘を骨折。大手術を受けることとなり、選手生命は断たれたも同然だった。しかしデラバーは諦めることなく、手術後、妻の勤め先の高校でクラブ活動の補助教員を務めながら、トレーニングを再開。練習を続けているうちに手術前を上回るボールが投げられるまでに回復した。

 2011年にマリナーズの入団テストに合格し、再度プロの舞台に舞い戻ると、その年わずか1年で1Aからメジャーまで駆け上がり9月にはメジャー初勝利も記録。12年途中に移籍したブルージェイズではさらに投球に磨きがかかり、13年にはリーグ最後の1人を決めるファイナルボートでオールスターにも選ばれている。

 デラバーへの投票を呼び掛ける応援ムービーには当時チームメイトだった川崎宗則が参加し、日本でも話題になった。

 13年の後半以降はピリッとしない投球が続いており、今年の3月末にブルージェイズからリリース。その後レッズと契約し、7試合に登板している。

 MLB通算では190試合に登板し、15勝9敗2セーブ、194.2回を投げ242個の三振を奪っている。

奪三振能力は高いが、制球面に課題

 デラバーの最大の持ち味はこの奪三振にある。

 最速156km/hのフォーシームにツーシーム、スライダー、スプリットを織り交ぜ打者をなぎ倒していく。空振り率20%超のスプリットは三振を取るためのウイニングショットとして機能しているが、初球から使っていくことも多い。速球系も被打率.230以下と優秀で、日本に来る投手に多い「球速は速いが打ち込まれていた」タイプではない。

 12、13年と2年連続で奪三振率12越えを記録するなど、奪三振能力はメジャーでも上位。三振絡みの記録に関わることも多く、12年8月にはMLB史上初の「延長での1イニング4三振」、13年7月には「三者連続3球三振」を記録している。

 奪三振能力という点では、メジャー屈指のものを持っているデラバーだが、その制球難ゆえにメジャーの舞台で大成することはできなかった。過去6年間メジャーでプレーしているが、BB/9(四球率)が4.0を下回ったのは2012年だけ。通算194.2イニングに対し102四球と、約2イニングに1つの割合で歩かせている計算になる。今年は8イニングで10三振奪いながら四球も同数の10個出している。日本に来る多くの外国人投手に言えることだが、この制球難を改善できるかが成功の鍵となるだろう。

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最終更新:7/2(土) 6:50

ベースボールチャンネル

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