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「彼らを殺すつもりはない」 EURO8強敗退のベルギー闘将、スクランブル先発の若手DF陣のミスを擁護

Football ZONE web 7/2(土) 10:10配信

ヴィルモッツ監督がヴェルトンゲン、ヴェルメーレンら不在のセンターバック陣を過激に擁護

 欧州選手権(EURO)の準々決勝でウェールズ1-3と完敗したベルギー代表のマルク・ヴィルモッツ監督は離脱者続出で弱体化したFWロメル・ルカクの弟、DFジョルダンら若手センターバックを敗因と分析しながらも「彼らを殺すつもりはない」と過激に擁護。その一方で、自身の去就問題について明言を避け、続投に意欲を示している。英公共放送「BBC」が報じた。

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 ベルギーは前半13分にMFラジャ・ナインゴラン(ローマ)の強烈なミドルシュートで先制した。しかし、同31分にコーナーキックでウェールズ主将DFアシュリー・ウィリアムズ(スウォンジー)に決められて同点に追いつかれた。さらに後半10分にFWハル・ロブソン・カヌ(無所属)は華麗なターンから豪快なシュートを沈められ、リードを許した。同41分にFWサム・ボークス(バーンリー)にもゴールを奪われた。圧倒的なタレント力を誇りながら、1-3であえなく敗戦した。

 EURO参加国の中ではFIFAランキング最上位(2位)のベルギーは、優勝候補にも挙げられたが、結果は準決勝で敗退となった。ヴィルモッツ監督は試合後に自身の将来について質問を受けた。16強アイスランド戦で敗戦直後の記者会見でイングランド代表のロイ・ホジソン監督は自ら辞任の原稿を読み上げたが、闘将ヴィルモッツ監督は現時点で辞任の可能性については否定している。

「(進退について)EURO後に決断すると言った。この試合の結果のみで決断するわけじゃない。今はアドレナリンが出ている状態だ。まだ待つ必要がある」

 試合結果について、指揮官は「選手たちは苦い経験を味わった。あまりに多くのミスがあった。ウェールズが優れたチームで、彼らにはよくやったと言いたい。もっといいプレーができたはず。何故、後手に回り続けたかは分からない」と振り返っている。

小国ウェールズに惨敗も続投には意欲示す

 DF陣に負傷者と出場停止選手が重なる不測の事態によって厳しい戦いを強いられたことが大きく影響した。大会前に主将のセンターバックDFヴァンサン・コンパニー(マンチェスター・シティ)が負傷で招集外となっていた。そこにDFヤン・ヴェルトンゲン(トットナム)が足首の重傷でウェールズ戦前に戦線離脱。DFトーマス・ヴェルマーレン(バルセロナ)も累積警告により欠場となった。代役には今季マンチェスター・シティから1年間のローンでガラタサライに武者修行に出ていたDFジェイソン・デナイヤーと、FWロメル・ルカクの弟・DFジョルダン・ルカク(オーステンデ)という共に21歳の若手コンビが起用された。しかし、2人は簡単に相手のマークを外す場面が目立つなど不安定さを露呈した。

「我々は非常に平均年齢が若かった。選手たちには可能性があると思う。私は彼らを殺すつもりはない。不運にも、すでに問題を抱えていたところに、ディフェンスで更に2つの問題が発生した。彼らは今夜、学ぶことができた。なぜなら、人は厳しい時にこそ学ぶことがある。今夜の敗戦は、ただの敗戦ではない」

 チェルシーMFエデン・アザールを筆頭に各ポジションにスター選手を擁するベルギーだったが、14年ブラジル・ワールドカップに続いてベスト8の壁を破ることはできなかった。その豊富なタレント陣を生かしきれなかったヴィルモッツ監督だが、チームの将来性に期待を懸けている。現役時代には2002年日韓ワールドカップで一次リーグ日本戦で伝説のオーバーヘッド弾を決めた“闘将”は、今後も“赤い悪魔”と呼ばれるベルギーの指揮を続けることになるのだろうか。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:7/2(土) 10:10

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