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EUROを席巻するイタリアの“進化版カテナチオ” 相手を自陣PA内に侵入させない鉄壁の守備

Football ZONE web 7/2(土) 21:12配信

イタリアが2-0と完勝したベスト16の一戦をデータで検証

 イタリア対スペインの対戦はこれが35回目だった。驚くべきことに34回も戦った過去の戦績が、10勝14分10敗という全くの五分ということだ。さらに欧州選手権(EURO)におけるこの2チームの対戦は6度目で、同一カードとしては過去最多だ。直近2回のEUROにおける対戦に限れば、2008年は決勝トーナメント準々決勝で0-0(PK戦4-2)、2012年は決勝で4-0といずれもスペインが勝利している。メジャートーナメントにおいて、イタリアがスペインに最後に勝利したのは1994年のアメリカ・ワールドカップ(W杯)まで遡らなければならない。その時はディノとロベルトの“2人のバッジョ”の得点で2-1と勝利している。

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 こうして前回大会の決勝カードが今大会の決勝トーナメント1回戦で実現したが、グループステージ3試合ですべて同じスターティングメンバーのスペインに対し、イタリアで3試合フル出場はバルザーリとボヌッチの2人だけだ。

 フォーメーションはイタリアが3-5-2、スペインは4-3-3だ。

ペナルティーエリアに入れなかったスペイン

 圧倒的なボール支配率を誇るスペインと際立った守備力が光るイタリアとの注目の一戦は、2-0でイタリアの完勝だった。その結果を示すデータがある。

 最初の図はスペインの成功したパスの軌跡と枠内シュートの軌道だ。中盤、サイドで回していたパスがアタッキングサードに入ると突然激減する(黄色の円で囲んだ部分)。ペナルティーエリア内でのパスはほとんど成功していない。枠内シュートも2本がペナルティーエリア内からだが、残りは外から苦し紛れに放ったシュートの軌跡が3本見えるだけだ。

 イタリアの同じデータを見てみよう。スペインと比較すると、やや後方でのパス回しが目立つ。アタッキングサードにおけるパス数は多くは見えない。しかし枠内シュートを示す7本のラインと、ペナルティーエリア内で成功したパスのラインはスペインには見られない軌跡だ。

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最終更新:7/2(土) 23:16

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