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AKB48グループ総監督と次世代センターに聞く、激動の2年間:少女たちは夢を叶えるために走る

ローリングストーン日本版 7/2(土) 17:00配信

AKB48のドキュメンタリー映画第5弾、『存在する理由 DOCUMENTARY of AKB48』が公開される。2014年の総選挙後からを追った本作の中で、AKB48は結成10周年を迎えている。

【写真あり】AKB48グループ総監督と次世代センターに聞く、激動の2年間:少女たちは夢を叶えるために走る

ここまでずっと走り続けてきた彼女たち。一方で卒業生が増え、日本の芸能界を飛び出して成功する者も現れている。今回は、総監督の横山由依、『翼はいらない』でセンターを担当した向井地美音というこれからの世代を担うふたりに話を聞いた。

―"AKB48はなぜ10年続いたのか? AKB48はあと10年続くのか?"というキャッチコピーの『存在する理由 DOCUMENTARY of AKB48』。テーマのひとつに"世代交代"がありますが、ご覧になった感想はいかがでしたか?

横山:今までのドキュメンタリー映画の中でも、いちばん多くのメンバーが登場していると思います。これまでは特定のメンバーの話を掘り下げることが多かったんですけど、今回はいろんなメンバーが登場している分、それぞれの思いも知ることができました。まさに現在のAKB48を描いた作品だと思います。

向井地:つい先日の総選挙の映像から始まるんですが、それを中心に、各メンバーの人生やAKB48との関わりが描かれています。私自身も、オーディションの映像やシングルでセンターになるまでの活動がとりあげられていて、観ていてびっくりしました。

―第8回AKB48選抜総選挙では、横山さんが11位、向井地さんは13位という結果でしたが。

横山:総監督として初の総選挙で、順位が昨年より下がってしまったんですけど、今まででいちばん私らしくいられたと思っています。ランクインしたメンバーのスピーチや喜んでいる姿、待機しているメンバーの様子を見て、AKB48グループの良さを肌で感じることができました。毎年自分の順位がどうなるのか気になってばかりだったんですが、今回は新しい視点で挑めて、私にとってもプラスになりましたし、特別なものになったと思います。

―やはり、総監督になったことは大きかったと。

横山:そうですね。指名されて1年半が経ちましたが、前はどこかで"たかみな(高橋みなみ)さんみたいにならなきゃい けない"と思っていて、できない自分がもどかしくて泣いたりしていたんです。でもみんなに、"横山らしくやればいいよ"と言われて。私らしさって何だろう と考えた結果、見えてきたのが"メンバーが好き""AKB48グループが好き"という気持ちだったんです。今はその思いを大切にしながら、総監督という役 割を務めていきたいと思っています。

―向井地さんは、いかがでした?

向井地:センターとして迎えた総選挙ということで、すごくプレッシャーがありました。"選抜に入らなきゃいけない"という責任感もあって怖かったんです。でも結果的に13位という素晴らしい順位をいただけて。少し認めていただけたような気がして、自信に繋がりました。
--{AKB48グループ総監督と次世代センターに聞く、激動の2年間(2)}--
―横山さんは全体の結果をどのように感じました?

横山:私としては、AKB48のメンバーがいちばん多くランクインして第一党になれたのがうれしかったです。メンバーのがんばりがファンのみなさんに伝わっているんだと感じました。今のAKB48を第一党にしてもらえたのはすごく意味があると思います。

―今回は10期以降の次世代メンバーの躍進も目立ちました。

横山:若 いメンバーの活躍はもちろん、私としてはみゃお(宮崎美穂)みたいにランク外を経験して、もう一度返り咲いたメンバーがいたのもよかったと思います。ファ ンの方がいてのAKB48ですし、それぞれが自分らしくいた結果をみなさんに評価していただけるのは本当に幸せだと思います。

向井地:私は選抜メンバーに若手が4人も入ったのが頼もしく感じられました。選抜に次世代メンバーがどんどん加わっていく、その第一歩になったかなと思います。

―今回のドキュメンタリーの大きなトピックとしては、元総監督・高橋みなみさんの卒業も挙げられると思います。

向井地:私は15期生で、たかみなさんといちばん離れている世代なんですが、たかみなさんはいつも親身に接してくださって。いろいろ教えていただいたり、とても恵まれていたと思います。15期生は前田敦子さんが卒業した後に加入なので・・・。

横山:そうなんだ!

向井地:は い。だから私たちにとっては、たかみなさんがAKB48第1章の象徴となる先輩なんです。その卒業でひとつの時代が終わり、私自身も"どうしよう"という 気持ちになったんですけど、そういった危機感は全メンバーが持っていて。ピンチを新しい時代を築くためのチャンスと考えて、がんばらないとって思います。

横山:" たかみなさんの卒業でAKB48が終わる"とたくさんの人が考えたと思うんですが、実際に何かが終わってしまったとしたら、私たちも不安でいっぱいになっ たと思うんです。だからこそ、こうしてドキュメンタリー映画をやらせてもらえること自体がとてもありがたいことで。作品の中で描かれる"メンバーがもがい ている姿"は今のありのままのAKB48ですので、そういったところにも注目していただけたらと思います。
--{AKB48グループ総監督と次世代センターに聞く、激動の2年間(3)}--
―本作では卒業生にも光が当たっていて、JKT48に移籍してインドネシアで活躍する仲川遥香さん、焼肉屋を経営する内田眞由美さんなどが紹介されています。

横山:はるごんさん(仲川遥香)はすごかった! 先日、インドネシアで番組に出演させていただいたんですが、はるごんさんがいたのですごく心強くて。はるごんさんが通訳も含め、いろいろとやってくれたんです。映画の中で移籍に関して聞かれた時、"絶対行ったほうがいい"と答えたはるごんさんは、本当にかっこいいなと思いました。この言葉って成功した人にしか言えないし、だからこそ説得力があると思うんです。これからのAKB48グループへの刺激になったと思います。




向井地:はるごんさんも内田さんもそれぞれの生き方を見せてくれて、"こういう道があってもいいんだ"と思わせてくれる先輩方ばかり。アイドルを追い求めるだけじゃなくていい、いろんな可能性を見つけてくれるのがAKB48なんだと思いました。

横山:私、インドネシアでCMに出たり、大きな看板に映っていたり、バラエティで笑いを取っているはるごんさんを直接 見ているんです。(渡辺)麻友さんが"はるごんはAKB48に向いていなかっただけで、JKT48で居場所を見つけた"と話していて、本当にそうだなっ て。北原(里英)さんも8年目にしてNGT48への移籍を選んだし、みなさんの決断はすごいと思います。

―AKB48を通して、少女たちがいろんな夢に向かって全力で走る姿が胸を打ちます。

横山:映画を観て感じていただきたいのは、AKB48のメンバーもひとりの人間なんだなということ。孤独だったり、悩んだりすることもあって、それを乗り越えてステージでは笑っているんです。ファンのみなさんが応援してくださることで、私たちもがんばることができる。ステージの裏側で考えていたことを知っていただくきっかけになると思うので、まばたきをあまりしないで(笑)、観ていただきたいですね。

向井地:AKB48ってひとつの社会の縮図みたいな感じで、それでいて人生は何が起こるかわからないということを映す鏡でもあります。私はもともとAKB48のファンで、そういう世代が入ってきたかと思えば、そこから羽ばたいて海外で活躍するメンバーもいて。でも、みんな原点はAKB48。いろんな可能性があるグループだとわかってもらえる作品だと思います。

YUI YOKOYAMA
横山由依 1992年12月8日、京都府生まれ。2009年、『AKB48第六回研究生オーディション』に合格し、研究生となる(9期生)。2010年、チームKに昇格。その後、チームA→チームK→チームAと異動する。2014年、高橋みなみより次期総監督に指名され、2015年末に就任。現在、AKB48グループ総監督兼チームAキャプテン。ニックネームはゆいはん。

MION MUKAICHI
向井地美音 1998年1月、埼玉県生まれ。2002年、子役としてデビュー。『アンフェア』シリーズでは佐藤美央役を演じる。2013年、『AKB48第十二回研究生オーディション』に合格し、研究生となる(15期生)。2014年、チーム4に昇格。2015年にチームKへ移籍、センターを務める。44thシングル『翼はいらない』センター。ニックネームはみーおん。


『存在する理由 DOCUMENTARY of AKB48』
企画/秋元 康
監督/石原 真
出演/AKB48ほか
7月8日(金)より全国公開
http://www.2016-akb48.jp/

(C)2016「DOCUMENTARY of AKB48」製作委員会

Mio Shinozaki

最終更新:7/2(土) 17:00

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