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ドイツ、対イタリア用3バック機能も…。苦しんだ未勝利の歴史。死線を超えた末に手にした“初勝利”

フットボールチャンネル 7/3(日) 12:31配信

EUROベスト8、ドイツ対イタリアはPK戦にもつれ込む熱戦となった。ドイツが先制するも、イタリアが同点に追いつき、延長戦でもじりじりとした展開が続いた。最終的にはドイツが制したが、苦しみ抜いた末に手にした“初勝利”だった。ドイツは主要大会で初めてイタリアに勝利したのだ。(文:本田千尋)

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「4バックでは危険」。ドイツが3バックを採用した理由

 “初勝利”を遂げることは簡単ではない。2016年7月2日のEURO準々決勝で、ドイツ代表はイタリア代表と戦う。

 イタリア代表を相手に、代表監督ヨハヒム・レーブは、3バックを選択する。フンメルス、ボアテング、ヘーヴェデスの3CBに、ヘクトルとキミッヒの左右ウイングバックである。ゲッツェの起用はなかったが、イタリア代表を4-1と圧倒した3月のテストマッチと同様の3バックを踏襲した。

 コンテの3バックと相まって、前半はジリジリとつば迫り合いが続く。イタリア戦に向けた最後の会見でレーブは「あまりに多くのミスを犯してはならないし、チャンスを許してはならない」と述べている。

 5-3-2と3-3-4を行き来するイタリア代表に対して、数的優位を保とうとしながら、ドイツ代表は、手堅くゲームを進めた。それは自分たちのスタイルを貫いて相手を圧倒しようとするものではなく、どちらかと言えば、ミスによる自滅を防ごうとするものだった。

 3月の親善試合とは別にレーブは、「この1週間に集中してイタリア代表を研究した」と語っている。あくまで今大会のイタリア代表を分析した上で、3バックを採用したようだ。

「イタリアはスロバキアとは違った側面を持っている。チームをほんの少し変更することは本当に必要だったんだ。彼らは2枚のFWと高い位置を取る2枚のウイングバックで攻撃してくる。(4バックで)4対4の状況で対処するには、あまりに危険だ」

ゲームの均衡が崩れた55分。イタリアがもらった3連続イエロー

 相手の中盤には、スピードに乗って飛び出してくるジャッケリーニという厄介な存在もいる。左右両ウイングバックも含めて5バックを取らざるを得ないのは、なおのことだった。

 16分という時間帯にケディラがシュバインシュタイガーと負傷交代したことも、前半を慎重に戦わざるを得なかった一因だろう。シュバインシュタイガーの調子は悪くはなかったが、不用意な交代をきっかけにバランスを崩し、間隙を突かれることは避けなければならない。

 26分にはジャッケリーニをヘーヴェデスとキミッヒの2人で潰し、29分にはペレとエデルのワンツーに、ボアテングとヘーヴェデスが対処するなど、ドイツ代表は冷静に前半を戦った。

 3バック同士が、がっぷり四つに組んだゲームの均衡が崩れ始めたのは、55分が過ぎた頃のことだ。後半に入ると攻勢を強めたドイツ代表の両ウイングバックが高い位置を取る中、イタリア代表が立て続けに3枚のイエローカードを貰う。

 56分、ストゥラーロ。57分、デシーリオ。59分、パローロ。アズーリが軋みだしていた。デ・ロッシ不在のイタリア代表は、アタックとリトリートを繰り返しながら、中盤で休む時間を作ることができない。着実に疲労は蓄積していく。

 そして65分。ボアテングからのロングボールを、フロレンツィがクリアミスする。ゴメスとヘクトルが左サイドを崩して、最後は中央でエジルが押し込んだ。1-0。

 その後はドイツ代表に流れが傾き、引き気味になると、イタリア代表はなかなか崩せない展開が続いた。

 このまま1-0で試合が終わり、ドイツ代表がアズーリのお株を奪うかに思われた。しかし、イタリア代表はしぶとさを見せる。

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最終更新:7/3(日) 12:53

フットボールチャンネル

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