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鉄壁を誇った“イタリア版BBC” 悲運のPK負けに代表引退の名ストッパー号泣「誰も我々を思い出さない」

Football ZONE web 7/3(日) 16:50配信

4試合でトリオを組み1失点 堅守アッズーリ復活を印象づける

 欧州選手権(EURO)準々決勝ドイツ戦で、PK戦の末に敗れた「イタリア版BBC」と呼ばれる鉄壁のDFラインを支えたアンドレア・バルザーリは、悲運のPK負け後、子どものように号泣した。

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 イタリア国営放送「RAI」のインタビューに応じた百戦錬磨の男は、溢れる涙を止められなかった。

「我々は死力を尽くした。だから、この落胆は大きすぎる。不幸なこと敗北という現実だけが残った。我々が成し遂げたいいところは何も残らない」

 圧倒的な対人能力を誇る35歳のストッパーは、涙で言葉を繋げなかった。ギャレス・ベイル、カリム・ベンゼマ、クリスティアーノ・ロナウドの頭文字を取ったレアル・マドリードの看板3トップ「BBC」にちなんで、「イタリア版BBC」と呼ばれたバルザーリ、レオナルド・ボヌッチ、ジョルジョ・キエッリーニの3バックは、今大会ではグループステージ第3戦のアイルランド戦(0-1)を除く4試合で守備ユニットを形成し、失点はこのドイツ戦で喫したわずか1点のみ。守護神ジャンルイジ・ブッフォンとの“ユベントスセット”は鉄壁を誇った。

 1-1で突入したPK戦では3人目のキッカーを務め、成功させたバルザーリ。だがPK戦を5-6で落としたイタリアは、ベスト8で大会から姿を消すことになった。

「残ったものは悲しみだけ。数年後には我々のことを誰も覚えていない。この代表は死力を出し尽くしたのに…」

「一致団結した、真の情熱が存在したんだ」

 号泣のあまりに、それ以上言葉を繋げなかったバルザーリは、イタリア代表の栄光の歴史を知る一人だ。

 2004年アテネ五輪銅メダルから、06年ドイツ・ワールドカップ優勝を経験。12年のEURO準優勝メンバーでもあるが、今大会を最後に代表引退を宣言していた。「若い選手にチャンスを与えるのは過ちではない」と語り、若手に道を譲る意思を明らかにしていた。

 イタリア代表の一員として挑む最後の舞台で無念の敗戦を喫した男に、イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は「アッズーリの巨人は子どものようだった。涙を止めることができない。敗退の痛みが突き刺さっていた」と報じていた。

 「一致団結して成功しようという、真の情熱が存在したんだ。そして、悲しんでいる」と今大会のイタリア代表への誇りを口にしたバルザーリ。イタリア復活を印象づけたものの、高みには届かなかった。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:7/3(日) 16:59

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