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【MLB】マリナーズ・青木、来季契約に影響及ぼしかねない3A降格――メジャー生き残りをかけた戦いに

ベースボールチャンネル 7/4(月) 6:50配信

規定打席に到達すれば契約自動更新だが……

 マリナーズ・青木宣親が6月24日に傘下3Aタコマに降格した。故障を除けばメジャー5年目で初めてのマイナー降格。中継ぎ投手の頭数を増やしたい、というチーム事情もあったが、マイナー暮らしが長引けば今後のメジャーキャリアに大きな影響を及ぼしかねない。

 青木とマリナーズは年俸550万ドル(約5億7000万円)の1年契約。来季に関しては青木側と球団側、相互に行使権がある「mutual option」と、今季の打席数が規定に達すると自動延長される「vesting option」の両方が設定されていると、CBSスポーツの元記者ジョン・ヘイマンは伝えている。

 自動更新される打席数に関しては「普通にプレーしていれば、問題なく達するレベルだという。おそらく480打席前後だろう」と同記者。

 メジャーの規定打席は162試合×3.1=502打席。青木は故障離脱入りで後半を棒に振った昨季を除けば、その前3シーズンで13年の674打席を最高に、平均でも604打席。打線の上位に座ることも多く、確かにレギュラーとして1シーズン戦い抜けば簡単に到達する数字だろう。

 今季は現在のところ、67試合出場で284打席。61安打の打率.245に留まっている。盗塁4も物足りなく、一方で盗塁死7はリーグワースト。このままマイナーでの再調整が長引いてしまうと、オフの設定時には「悠々クリア」と思われていたその打席数にさえ届かなくなってしまう。

青木の強みだった対左投手が今季は1割台に

 自動更新とは別に、本人側と球団側に契約延長権は残されている。

 仮に球団側が契約延長に否定的でも、本人が「Yes」なら来季は年俸600万ドル(約6億1800万円)が保証される。ただ、自動更新もならず球団側も「No」なら、それは事実上の戦力外扱い。メジャーの25人という限られた枠に入れられることはなく、高い年俸をもらいながらマイナーで飼い殺しとなる可能性が高い。

 本人側もそのあたりの事情は汲むはずで、退団の流れとなろう。そうしてFAとなった35歳を迎える選手に対し、他球団からメジャー契約が提示されるというのは現実的ではない。

 スコット・サービス監督は「彼本来のパフォーマンスを発揮できていない。それを取り戻してほしい」と降格の際に話した。全体的に低調だが、特に際立つのが青木の特長だった対左腕の成績。メジャー通算では対右腕の打率.272に比べ、対左腕は左打者ながら打率.304と上回る。それが今季は対右腕が打率.276で、対左腕は打率.177。左キラーという長所が、短所となってしまった。

 タコマでは6月27日のフレズノ戦からプレー。初戦からいきなり二塁打含む2安打1打点。次戦は4タコに終わるも、30日のラスベガス戦では課題の左腕から右中間二塁打を放った。そして1日の同戦は3安打2四球と5打席全てで出塁してみせた。

 足踏みは命取り。単なるマイナー調整ではなく、青木にとってはメジャー生き残りをかけた戦いがもう始まっている。

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:7/5(火) 18:34

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