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“ループ予告”PK失敗のイタリア代表FWが失意と傷心の謝罪 「僕は何者でもないまま帰っていく」

Football ZONE web 7/4(月) 11:20配信

ドイツ戦のPK戦4人目で登場したペッレ ノイアーを“挑発”もキックミス

 欧州選手権(EURO)準々決勝ドイツ戦のPK戦で4人目のキッカーとして登場し、失敗したイタリア代表FWグラツィアーノ・ペッレが、自身のミスを謝罪している。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」の取材に対し、「応援してくれた人や、すべてのイタリア人に謝りたい」と語った。

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 試合は120分の激闘を1-1の同点で終え、PK戦に突入した。先攻のイタリアは3人目を終えて2-1とリードした状況で4人目を迎え、ペッレがペナルティースポットに向かう。ボールの前に立ったペッレは突如ノイアーを見ながら蹴る方向を指差した後、手でループシュートを打つと予告するようなジェスチャーを示した。しかしシュートは当たり損ねになり、ゴール左の枠外へと転がっていった。ペッレはこの行動の真意を、こう説明している。

「誰かを攻撃したり、挑発するような意図はなかったんだ。ただ、ノイアーを動かせないように駆け引きをしたかっただけなんだ。ただ、残念ながら集中していたノイアーは見ていなかったみたいだけど。ノイアーはPK戦の後に、僕のことを『君は素晴らしい選手だ』と言ってくれたし、ミュラーなど他の選手も声をかけてくれた。それでも、僕がPKを失敗したのは事実だ。応援してくれた人や、すべてのイタリア人に謝りたい」

 さまざまなジェスチャーを示したのは、あくまでもノイアーに駆け引きを仕掛けるためだったと、ペッレは語っている。しかし、それもまた現在の世界最高GKと言われるノイアーの威圧感に屈した結果だったのだろうか。キックの結果は不本意なものに終わり、イタリア国民への謝罪を口にした。

「練習では、僕も(2人目で失敗した)ザザもキックをしっかりと決めていたんだ。コンテ監督がリストを作り、僕らは思うことを話して順番が決まった。でも、PKキッカーには(ダニエレ・)デロッシや(アントニオ・)カンドレーバ、(アレッサンドロ・)フロレンツィがいなかった」

 ペッレはEURO初戦のベルギー戦と決勝トーナメント1回戦のスペイン戦でゴールを決め、通算2得点を挙げていた。タレント不足が叫ばれるなかで前線の核となり、体格を生かしたポストプレーでイタリアの速攻を大いに助けた。しかし、この大会が良いものであったかという問いかけには「今、そうは思えないよ」と落胆を口にしている。

「あのPKを決めていたら、僕は怪物だと言ってもらえていたかもしれない。しかし、そうはならずに悪い方向へ進んでしまった。この大会が始まった時、僕は何者でもなかった。今、僕はその時と同じ何者でもないまま帰っていくよ」

 不発に終わった駆け引きにより、元フランス代表FWティエリ・アンリ氏や元イングランド代表FWアラン・シアラー氏からも批判を受けたペッレは、失意と傷心のままフランスを去っていった。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:7/4(月) 11:20

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