ここから本文です

イケメンに高収入が多いことが科学的に証明されてしまった件について

HARBOR BUSINESS Online 7/4(月) 16:20配信

 イケメンや美女のほうが得なのは当然の話。見た目が良ければ周囲からの扱いもよくなり、なにより異性からモテるのは間違いありません。

 まったく世の中は不平等ですが、さらに「顔がいいほど年収も高い」と言ったらどうでしょう? ただでさえイケメンは人生がイージーモードなのに、お金にまで恵まれていたら、たまったものじゃありません。

 が、イケメンや美女のほうが収入が高いのはまぎれもない事実。多くの研究により、ルックスと年収の関係がハッキリと示されているからです。

 たとえば、2014年にイリノイ大学から出た論文を見てみましょう(1)。このなかで、研究者は9,000人の高校生を30代になるまで追いかけ、ルックスと年収の関係を割り出しました。

◆9000人を調べてわかったルックスと年齢の関係

 イリノイ大学で行われた研究結果は以下のようなものでした。

『ルックスの良し悪しは、人生の様々な場面に強い影響をあたえる。今回の研究によれば、若いころに魅力的だと判断された学生は、大学に入っても良い成績を取り続け、成人後にも高収入を得やすい』

 どうやら、学生時代にルックスが良かった人ほど成績が良く、大人になってからも人生を有利に進める傾向があるようです。身も蓋もない結果です……。

 さらに、1991年に行われた研究でも、似たような結果が出ました(2)。研究者が630名のMBA卒業生を調べたところ、

・イケメンは初任給が高く、その後10年間の昇給スピードも速い

・美女は初任給こそ低かったものの、やはり昇給のスピードは速い

・ルックスが良い人のほうが平均で10~15%も年収が高かった

 といった差が現れたのです。なんたる不平等!

 それでは、なぜルックスが良いと年収まで高くなるのでしょうか?

◆ルックスがいいだけで年収が高くなる理由

 なぜルックスが良いと年収まで高くなるのでしょうか? その理由について、多くの研究者は「ハロー効果」という心理現象を想定しています(3)。

「ハロー効果」とは、ひとつの特徴を「良い」と判断すると、反射的に他の要素まで好ましく感じてしまう現象のこと。イケメンや美女を見たときに、「これだけ見た目がいいのだから能力も高いに違いない」と無意識のうちに判断してしまう傾向を指します。

 ノースカロライナ大学が2014年に発表したレビュー論文によれば、

『ハロー効果は年を追うごとに影響が積み重なる。そのため、自分の能力やチャンスを活かす場面が増えていくため、より自己に対してポジティブな態度と自信が身についていく』とのこと。つまり、イケメンや美女の年収が高くなる仕組みは、次のようなものです。

1.イケメン/美女を見た人間のなかでハロー効果が起きる

2.「こいつはデキる人間だ」と周囲が勝手に思い込む

3.より良いチャンスが舞い込みやすくなる

4.成功の確率が上がる!

 まわりの人が自動的に有能だと思ってくれるおかげで、本当に有能な人間になっていくわけですね。なんか釈然としませんが。

 とはいえ、ブサイクが絶対的に不利なわけではありません。

◆ブサイクに救いはないのか?

 あまりにも身も蓋もない結論に愕然としますが、ブサイクが絶対的に不利なわけではありません。前述のレビュー論文で、研究者は美人の欠点をこう指摘しています。

『ルックスが良い者ほど異性とつき合う確率が高く、セックスや酒を消費しがちになる。その結果、短期的なパフォーマンスに悪影響をおよぼすこともある』

 だいぶこじつけっぽいですが、イケメンや美女は人生がイージーモードなだけに、努力を怠ってしまう可能性も大。そのスキをついて頑張るのが、ブサイクが勝ち抜くための基本戦略だというわけです。

 同様に、進化心理学者のニコラス・ハンフリー博士も、2005年の著書「喪失と獲得」で次のように述べています。

『容姿に恵まれない者は美男美女よりも子孫獲得に励むため、その点で社会に進化をもたらす可能性がある』

 要するに、「ブサイクはコンプレックスをバネにして頑張れ!」というシンプルな結論です。そう考えると、ブサメンの成功者たちは、イケメンの油断をついてのし上がってきた努力の人なのかもしれません。

 最後に、見た目と収入の研究で有名な経済学者、ダニエル・ハマーメッシュ教授の言葉を引用しておきます(4)。

『ブサイクな容姿は人の足を引っ張るし、それは今後も変わらないだろう。でも、ブサイクだからってお先真っ暗ってわけじゃない。少なくともいくらかは自分で乗り越えられる。ブサイクだからって心の底からくじけてしまわなくてもいい』

<文/Yu Suzuki>

〈プロフィール〉

月間100万PVのアンチエイジングブログ「パレオな男」(http://yuchrszk.blogspot.co.id/)管理人。「120歳まで生きること」を目標に、日々健康維持に励んでいる。アンチエイジング、トレーニング、メンタルなど多岐にわたり高度な知見を発信している。NASM®公認パーソナルトレーナー。あまりに不摂生な暮らしのせいで体を壊し、一念発起で13キロのダイエットに成功。その勢いでアンチエイジングにのめり込む。

1.Rachel A Gordon, et al. “Physical Attractiveness and the Accumulation of Social and Human Capital in Adolescence and Young Adulthood: Assets and Distractions”(2014)

2.Irene Hanson Frieze, et al. “Attractiveness and Income for Men and Women in Management1”(1991)

3.Tonya K, et al. “Physical Attractiveness and Social Status”(2014)

4.ダニエル・ハマーメッシュ『美貌格差』(東洋経済新報社)

ハーバー・ビジネス・オンライン

最終更新:7/4(月) 16:20

HARBOR BUSINESS Online

Yahoo!ニュースからのお知らせ