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JAL自転車クラブ試走会in青森レポート 後編

CYCLE SPORTS.jp 7/5(火) 8:27配信

獲得標高差1300m。青森の魅力を詰め込んだルート

日本航空(以下JAL)は今年4月から青森県や津軽半島フェリーなどと協力し、サイクリスト向けに「JALダイナミックパッケージ」を売り出した。それに伴い6月9日、10日の2日間、JAL自転車クラブが青森県内を試走し、サイクリスト目線から、青森のサイクリング事情を体感し、その課題などを探った。今回は後編のレポートをお届けする。

試走会2日目は「青森横断!チャレンジ八甲田山・おいらせ渓流トライアルコース」と題した走りごたえのあるコース。獲得標高差は1300m。距離は100km。この日の青森は最高気温が25度以上の夏日だったが、青森は風自体が涼しく、不快に感じなかった。夏場でも快適にサイクリングできるのは青森ならではの魅力だ。

一行は午前7時15分にルートイン青森を出発。スタートしてしばらくは青森市と十和田市を結ぶ国道103号沿いを進む。青森市街を抜けると路側帯も一気に広がり、自転車が走りやすい快走路になる。

青森市郊外の公衆浴場「かっぱ温泉」を過ぎると八甲田山エリアに向けての上りが始まる。坂自体は急ではないものの、標高1040mの傘松峠までは25kmほどの上りが続く。ここからは隊列を崩しそれぞれのペースで上る。 途中、標高約540mの萱野茶屋でひと休み。左手に八甲田連峰を望む眺望に一行は歓声をあげる。ここは熱々の「三杯茶」で一服。

萱野高原から、傘松峠までは約10kmの道のり。途中、酸ヶ湯温泉(標高約900m)で2回目の休憩。酸ヶ湯温泉は、国内保養温泉地の第1号に指定された湯治宿で、「ヒバの千人風呂」が名物だ。この時点で午前10時前、ほぼ全員が麓からここまで2時間以内で上っていた。温泉で汗を流したい衝動をグッとこらえながら進む。

酸ヶ湯温泉を過ぎて2kmほど進むと最高地点、傘松峠(標高1040m)に到達。ここは毎冬閉鎖されるほど雪深い場所で、ゴールデンウィーク頃まで、道の両側に10m以上の雪の回廊を楽しむことができる。たしかに道沿いにはわずかではあるが積雪が残っていた。傘松峠頂上を過ぎ、1kmほど下ると睡蓮沼に到着。八甲田連峰をバックに臨み、手前に湿原が広がる雄大な景色だ。

昼食は蔦温泉沿いの食堂で、十和田市のB級グルメとして有名な「十和田バラ焼き」をいただく。牛バラ肉のジューシーさと玉ねぎの甘さが絶妙で箸が止まりません。蔦温泉は100年以上の歴史をもつ一軒宿。ブナの林の中にある木造の建物は、1918(大正7)年の建築で歴史と風格を感じさせる。

昼食後は、十和田湖と焼山の間の14kmを流れる青森きっての景勝地、奥入瀬(おいらせ)渓流を進む。秋には紅葉で有名なスポットだが、新緑の時期の奥入瀬も美しい。今回は渓流沿いの代表的なスポット「三乱の流れ」までさかのぼり、十和田市方面へ折り返す。三乱とは3つに分かれた渓流が合流し、白い泡を立てて流れていることに由来する。噴火の土砂によって形作られた渓流の美しさに一同は圧倒されていた。

奥入瀬渓流を後にすると、十和田市までは下り基調の快走路だ。国道102号の両端には水田が広がり、都会から来た人間にとって、心が洗われるような風景が広がる。

十和田市を過ぎ六戸町へ入ると、道ばたにはにんにく畑が目立つようになる。 青森県産にんにくのシェアは国内生産量の約80%を占め、ここ六戸町は”大玉にんにく”日本一の街を標榜するほど、にんにくで有名な街なのだ。六戸町を過ぎると三沢市へと入る。

三沢市は米軍基地のある街であり、基地の周辺にはアメリカンテイストの建物が軒を連ねている。米軍基地を横目に進むと、今回の旅の終着点、三沢空港へ。時刻は午後5時。スタートから、約10時間での到着だ。輪行袋に入れる時間を考慮すると、90分前には空港に到着することをオススメしたい。

西村裕貴

最終更新:7/5(火) 8:27

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