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バレリーナ高田茜が語る、私の踊りができるまで。

VOGUE JAPAN 7/5(火) 22:30配信

2016年6月11日、英国ロイヤルバレエ団は、日本人バレリーナ高田茜さんが最高位プリンシパルに昇格したと発表した。日本人ダンサーが英国ロイヤルバレエ団のプリンシパルになるのは、熊川哲也さん、吉田都さん以来の快挙で約20年ぶり。本人の予想よりはるかに早く訪れたこの好機に、26歳という若きスターは何を思うのか。

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ロイヤルバレエで受けた最初のレッスンで、ダンサーたちの圧倒的な表現力に驚かされたという。「ちょっとした仕草だったり、動きでストーリーを語る力は、一夜にして身につくものではありません。必死で彼らの踊りをみて学び、同時に自分の中にある感情に素直でいることの大切さも学びました」

今では彼女の豊かな表現力と音楽性を、多くの舞台関係者が称賛している。「音楽を聴くだけで、自然とこう踊ってみようというアイデアが浮かんでくるんです。けれど時には音と動きをぴったりと合わせることも必要で、その微妙なさじ加減がうまくいったとき、初めて観客に心地よさを与えられるのだと実感しました」

”日本人らしさ”を武器にして。

また、海外のカンパニーで踊るようになり、日本人としての意識も変化したという。「最初は日本人的な容姿にコンプレックスもありました。でも日本人らしい繊細な動きや首の使い方を褒めてもらえるようになり、今は日本人ダンサーであることを誇りに思いながら踊っています」

その美しい首の動きを研ぎ澄ますため、ジムやピラティスでコアや背中をトレーニングすることも欠かせないという。「上半身を使って踊ることはロイヤルバレエスタイルの特徴でもあるんです。けれど、コアが強くないとバランスを保てないので、そのための訓練も大切にしています」

彼女の持ち味である、しなやかさと力強さが共存する踊りは、こうした日々の複合的な鍛錬の賜物に他ならない。

ボランティア活動を通して踊る意味を再確認。

英国ロイヤルバレエ団は定期的に世界の学校や、教育施設を訪問し、身体表現の面白さを伝える活動を行っている。今回、3年ぶりの来日公演の合間を縫って、京都の養護学校や、震災の被害を受けた熊本の小中学校を周り、子どもたちと触れ合ったという。

「私は京都の西総合支援学校を訪問し、子どもたちと一緒に踊りました。彼らは何のエゴもなく素直にバレエを楽しんでくれて、涙が出るほど嬉しかった。誰かの気持ちを少しでも動かすということは、ダンサーにとって永遠のテーマであり、この上なく幸せなことです」

京都での活動は、音と一体化して自分を表現することを子どもたちのみならず、教師たちも体験。今後の教育に役立ててもらうきっかけとなった。

次のシーズンで高田さんが最初に踊るのは”アナスタシア”のパ・ド・ドゥ。「とても難しい作品なので不安もありますが、いい挑戦になると思ってレッスンを重ねたい」と意気込みを語ってくれた。

Editor: Yu Soga

最終更新:7/6(水) 1:01

VOGUE JAPAN

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