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夏日にスーツは必要?~みんなが同じ社会の暑苦しさ~ (後藤和也 産業カウンセラー/キャリアコンサルタント)

シェアーズカフェ・オンライン 7/5(火) 5:25配信

先日は大変暑い1日であった。全国の予想最高気温を見ても軒並み30度前後であり、北海道でさえ20度台後半の都市もあったようである。

■夏日にスーツで出勤の衝撃
当日は筆者も半そでシャツにノー上着で出勤した。経験上、気温が25度を超えると長袖では業務能率が著しく落ちるからだ。朝から日差しも厳しく、こんな日にウールのスーツなんて愚の骨頂だよな、と思いながら駅に着いて驚いた。その場にいたビジネスマンの殆どが、上下スーツ姿だったからだ。

さすがにネクタイ姿は稀であったが、汗をかきながらも律儀にジャケットを羽織り整列する姿は、さながら出動前の軍隊の如しであった。よっぽど服装規程の厳しい会社(業種)なのか、重要な顧客とのアポイントがあるのか、はたまた連日の激務のせいで天気予報を確認する余裕もないのか、筆者には知る由もなかった。

きっとこんな日オフィスは冷房が効いて快適な環境なのであろう。職場につくと「フー、今日は暑いネ」等と、いそいそとジャケットを脱いで仕事を始めるのかもしれない。

しかし、それではなんのためのクールビズだろうか。わざわざ暑苦しい恰好で一か所に集合して、「暑い」という理由で冷房をキンキンにかけ、結果CO2を排出してしまう。そういった愚を是正するための政策であるはずだ。また、全社を挙げて節電をすれば、それ相応の経済効果もあるはずだ。それにも拘わらず、なぜ一様に夏日にスーツで出勤するのだろうか。

■どうしてもスーツでなければいけなかったのか
もちろん、前述したように、どうしてもスーツを着用しなければならない日だってあるだろう。仕事をしていれば、気温に関係なくフォーマルな出で立ちが求められる時はある。また、極度の冷え症や体調不良など、体温調整がうまくいかない場合もあるだろう。

ただし、筆者が見かけた人達の中に、どうしてもスーツ姿でなければならない人たちは何%いたのだろうか。むしろ「上司がまだスーツで出勤してくるから」とか「会社で一人だけシャツ姿になるのには抵抗がある」等の事情のほうが多いのではないだろうか。だとすれば、お互いに頭の中でけん制し合って、結果として暑苦しい1日を送ることになったのであるから、暑いのに大変でしたね、としか言いようがない。

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最終更新:7/5(火) 5:25

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