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福士蒼汰、千葉雄大、瀬戸康史……時代劇でクールな“和装”を披露する若手俳優たち

リアルサウンド 7/5(火) 10:20配信

 俳優・福士蒼汰が、実写版『曇天に笑う』で主演を務めることが発表され注目を集めている。福士にとって時代劇で主演を務めるのは今回が初めてで、キービジュアルでは華やかな和装姿を披露している。いわゆる“和装男子”の人気は根強く、『信長協奏曲』の小栗旬、『るろうに剣心』の佐藤健など、若手の注目俳優たちが着物姿やまげ姿を披露して話題に上がることが度々あった。本稿では、ほかにも時代劇の中で鮮やかな和装姿を披露している若手俳優たちを紹介しよう。

 明治時代を舞台にした『曇天に笑う』で福士蒼汰が演じるのは、天真爛漫な性格で豪快な笑い方が特徴的な主人公・曇天火(くもうてんか)。滋賀県の琵琶湖にある監獄“獄門処”に、重罪人を護送する役目を担っている曇三兄弟の長男だ。これまでも『図書館戦争』の手塚光役や『ストロボ・エッジ』の一ノ瀬蓮役など、ワイルドなキャラを演じてきた福士だが、今回の役柄ではまた別の魅力も開花しそうだ。本人も「天火という役は、すごく頼りがいがある“ザ・兄貴”という男なので、自分もそういう存在になれるように、お兄ちゃんとして頑張りたいと思います」と語っている。また、和と洋が融合した世界観について「まげをゆっている者がいる中でスーツを着た者、和洋折衷な着物を着ている人々、とてもすてき」ともコメントしている。公開されたビジュアルでは、白を基調した着物に、黒の羽織を纏っているが、漫画原作の時代劇らしい華やかな衣装をどう“兄貴”らしく着こなしていくのかにも注目したい。そして、弟の曇空丸と曇宙太郎に誰が抜擢されるのかも、ファンにとっては気になるところだろう。

 クリーミー男子こと千葉雄大は、江戸時代を舞台にした時代劇『殿、利息でござる!』で初めて“まげ姿”を披露した。年貢に苦しむ庶民と藩主の争いをコミカルに描いた本作で、千葉は大肝煎(おおきもいり)の千坂仲内を演じた。それまでは『きょうは会社休みます。』『黒崎くんの言いなりになんてならない』などのイメージで、年下男子の役柄が多かった印象の千葉だが、村民のまとめ役という本作の役どころでは、いつもとは違う凛々しい一面を見せてくれた。ちょんまげ姿を公開した際は大きな話題を呼び、「ちょんまげ姿でも美しい」「“かわいい”より“かっこいい”」と肯定的な意見が多く見られた。本人も「観てくださった方から、こういう一面というか、こういう役もやるんですねと言ってもらえるので、新しい面を出せたのかなと思います」と語っている。(参考:女子SPA! 千葉雄大が『殿、利息でござる!』で、初めてのちょんまげ姿に。「自分でもイケてる(笑)」)ちなみに、千葉雄大と福士蒼汰は、2012年に発売された写真集『きもの男子』のモデルに選ばれており、小栗旬、松坂桃李、菅田将暉らと並んで、凛々しい着物姿を披露している。

 映画『合葬』で柳楽優弥と共演した瀬戸康史も和装への評価が高い。本作では、養子先を追い出され行く当てもなく彰義隊へ入隊する吉森柾之助役を演じている。瀬戸はNHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』や『花燃ゆ』に出演し、そこでも和装姿を披露していた。普段はフェアリー男子と称され、かわいさを前面に押し出している瀬戸だが、『合葬』では時代の変わり目に翻弄される青年を雄々しく演じていた。一方、『江~姫たちの戦国~』の美しい容姿を持つ森蘭丸役には、持ち前の端正な顔立ちが見事にハマっていた。また、『合葬』のプレミア上映会で第39回モントリオール世界映画祭に着物姿で出席した際は、「KIMONOが素敵!」「日本の俳優なの? かっこいい!!」と、現地の女性から大きな注目を集めたという。海外の観客から見ると、和装にはエキゾチックな魅力もあるのだろう。

 Hey! Say! JUMPの知念侑李は、『超高速!参勤交代』で時代劇デビューを果たし、続けて『必殺仕事人』シリーズにも出演している。『超高速!参勤交代』では、藩士の中では最も年下だが弓の名手である鈴木吉之丞を演じていた。同作の監督を務めた本木克英は、知念について「弓を引く姿が凛々しく、殺陣のキレもよく、時代劇は初めてと聞いていましたが、所作も完璧で、中ぞりがよく似合っていました」と称賛している。また、必殺仕事人では、あることがきっかけで修行僧から仕事人へと変わっていく少年・リュウを演じた。無垢だった少年が徐々に闇に染まっていく役どころで、本作ではトレードマークの笑顔を封印し、辛い思いと葛藤しながらも、必死に前を向こうとするリュウを好演していた。ジャニーズのなかでも特に身体能力が高いことで知られる知念は、そのルックスもさることながら、所作や振る舞いにおいても和装の魅力を引出していたといえよう。

 9月に公開される堤幸彦監督作『真田十勇士』の永山絢斗にも触れておきたい。永山の時代劇デビューはNHKのBS時代劇『一路』。父の急死で参勤行列を差配するお役目・道中御供頭の任に就いた青年・小野寺一路を演じた。インタビューでは「これは一路の成長の物語でもありますが、僕自身の成長物語でもある」と答えており、永山にとってかけがえのない一作となったのは間違いない。『真田十勇士』では、真田幸村が本当は腰抜けだったら……というパラレルワールドを舞台に、猿飛佐助役の中村勘九郎や霧隠才蔵役の松坂桃李と並び、真田十勇士の一員・根津甚八を演じた。和装と洋装が混じり合った不思議な衣装には、どこか野性味さえ感じられた。

 昨今、若手俳優の時代劇起用が目立つのは、彼らの和装姿の人気によるところも大きいだろう。また、若手俳優にとっても、時代劇に出ることは演技面の幅を広げるとともに、知名度の向上につながっているに違いない。また、先日発表された『銀魂』の小栗旬、2017年に公開される『無限の住人』の木村拓哉、大野智が主演を務める『忍びの国』など、中堅以降のイケメン俳優陣による時代劇への出演も増えており、日本映画界では今後もこのトレンドは続いていきそうだ。

泉夏音

最終更新:7/5(火) 10:20

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