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手書きが駄目は時代遅れ? 遺言書の作り方が変わるかもしれない、という話。(及川修平 司法書士)

シェアーズカフェ・オンライン 7/6(水) 5:50配信

少し前になるが、花押で作られた遺言は無効であるという裁判があった。

「花押は押印ではない」遺言書無効 最高裁が初の判断 朝日新聞デジタル 2016/06/03

花押とは自らの署名を図式化したようなもので、戦国時代などで使われていたものだ。この花押を印鑑の代わりに使った遺言書が有効なのかどうかという点が争われたので、とても珍しくニュースとなったわけだが、最高裁判所は遺言としての効果を認めないという判決を下している。

遺言というものは、故人の生前の意思を残すものであるので、何を書き込んでも自由だ。子供たちに人生の教訓を残す遺言書などもあるし、その内容は様々である。

しかし、財産をどのように残すのかというような法的な効果を生みだす遺言については、法律に従って遺言書を作らないと、今回の裁判のように遺言書としての効果をないものになってしまうことがあるので注意が必要だ。

■遺言が無効になってしまうケースとは?
今回の裁判で作られた遺言書は「自筆証書遺言」という。その名のとおり、自筆で書かれたものだ。法律の規定では、全文、日付、氏名を自筆で書いた上で、印鑑をつかなければならないとされている。

この規定をしっかりと守っていない遺言は、場合によっては無効となってしまうのだ。

例えば、遺言の内容をパソコンなどで作成し印刷したものに署名だけ自署していたというケースはどうなるかというと、「全てを自筆で書く」という要件に引っかかるので、その遺言書は法的には無効とされてしまう。

また日付について、例えば「平成28年7月吉日」などと書かれていたケースでも同様で、これでは日付がしっかりと自署されていないことを理由にアウトになる…といった具合だ。

これはほんの一例だが、遺言が有効か無効かということについては、様々なケースで争われているので、法的な効果のある遺言を作ろうとするときは、まず遺言の正しい作り方をしっかり調べる必要があるだろう。

更に遺言書には次のような問題がある。

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最終更新:7/6(水) 6:00

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