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「マルチロールはいらん」 専門家を求めるモウリーニョ新監督がファン・ハールの愛弟子に非情な大ナタ

Football ZONE web 7/6(水) 23:50配信

オランダ代表ブリンドが放出要員に

 マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督はルイス・ファン・ハール前監督のカラーを一掃し、各ポジションにスペシャリストを求めている。ファン・ハール前監督の下では不動のレギュラーだったオランダ代表DFダレイ・ブリントは複数ポジションをこなす守備のマルチロールとしてチームに貢献したが、ポルトガル人指揮官が求めるタイプとは異なるために非情の放出対象となっている。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。

 14年にアヤックスからユナイテッドに加入したブリントは加入当初は中盤の底でゲームを組み立てる役割を任された。その後、左サイドバック(SB)、3-5-2システムの左ウイングバック、3バックの左センターバック(CB)など複数ポジションを任され、5位に終わった15-16シーズンは主に4バックの左CBとしてプレーした。この2シーズンは守備陣に負傷者が多かったこともあり、ブリントのマルチな才能がチームに大きく貢献した。

 しかし、そんな実力者ブリントも新指揮官が描く理想の選手像からは離れているようだ。モウリーニョ監督はユナイテッドの監督として迎えた初めての記者会見の場で「私は様々なポジションでプレーできるマルチな選手よりもスペシャリストを好む監督だ」と断言。こうした発言を受けて、記事ではブリントの立場が危ういと指摘している。

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マタも粛清対象

 チェルシー時代を含めたCBの起用法を見ても、その兆候は明らかなようだ。前所属のチェルシーでは主将の元イングランド代表DFジョン・テリーやギャリー・ケイヒル、強さに速さも兼ね備えた190センチのフランス代表DFクルト・ズマなど長身で対人に強い肉体派のストッパーを好んで起用してきた。1対1に無類の強さを持つスペイン代表DFセサル・アスピリクエタやセルビア代表DFブラニスラフ・イバノビッチをSBに起用するなど守備へのこだわりは相当に強い。

 今夏のユナイテッドの獲得第1号がビジャレアルから獲得したコートジボワール代表DFエリック・バイリーという長身センターバックだったこともモウリーニョ監督の意向が如実に表れていると言えそうだ。ブリントは身長180センチとCBにしては決して大柄ではなく、サイドバックとしても持ち味は守備よりも高い技術を生かしたビルドアップの貢献や高精度のクロスに表れる。指揮官の眼鏡にかなわず、スペイン代表MFフアン・マタと共に放出候補になっている。

 元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチやアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンを獲得するなど今夏も大型補強を続けているユナイテッドだが、新監督が求めるスタイルにフィットしなければ功労者でも容赦なく放出に踏み切るようだ。2012-13シーズン以来となるリーグ制覇へ向けてその本気度がうかがえる激動のオフシーズンとなりそうだ。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:7/6(水) 23:50

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