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バーチャル試着は歓迎? 買い物を便利にする「インストアテクノロジー」

Forbes JAPAN 7/6(水) 17:00配信

消費者は、指紋スキャンやスマートミラーのように、買い物体験を向上させてくれるインストア(店舗内)テクノロジーを「クール」だと考えている一方で、顔認識ソフトについては「気味が悪い」し、侵略的だと考えているようだ。



これはオムニチャネル・パーソナライゼーションサービスの大手企業リッチレリバンス(RichRelevance)の新たな調査で判明したものだ。

リッチレリバンスでは米国と欧州の2,000以上の企業を対象に、テクノロジーが店舗における消費者の買い物体験にどのような影響を及ぼし得るのかを検証。買い物客が何を「クール」と考え、何を「気味が悪い」と考えるのかの違いに焦点を当てて調査を実施した。

調査結果によると、消費者は、買い物をする際の自分の意思決定をより良いものにしてくれるテクノロジーは好意的に受け止めている。たとえば指紋認証(登録した指紋をスキャンする)による決済や、バーチャル試着ができるスマートミラーなどのテクノロジーだ。

英国の買い物客は、新しいものを進んで取り入れる姿勢が見られる一方で、店内に入ったらスタッフに自分を特定される顔認識ソフトのような侵略的なテクノロジーには違和感を抱いている。

リッチレリバンスのバイスプレジデント、マシュー・ショアードはこう指摘する。「小売各社のインストアテクノロジーの導入は、クールと気味が悪いの紙一重のところにある。英国の消費者は、意思決定の手助けとなるようなシームレスで個人に特化したものを求めている。だがそれがいきすぎだと受け止められる場合もある。より侵略的なテクノロジーは気味悪がられ、購買行動に逆効果をもたらす可能性がある」

指紋認証で決済するテクノロジーが好意的に受け止められているのと同様に、消費者のほぼ半数(47.5%)は、指紋認証で買ったものが自宅に配送されるテクノロジーもあれば歓迎するとしている。

試着室の可能性に目を向けるべし!

また調査に回答した消費者の62%は、自分が所有する端末で製品をスキャンしたら、レビューやその他のお薦め商品についての情報が見られるようにしたいと回答。52%は、店に入ったら自分のモバイル端末にポップアップ広告を受信することに前向きだ。

さらに3人に1人は、紙または電子版のレシートに、自分が購入したものに関連したおすすめ商品の情報を掲載して欲しいと考えており、43%は、店舗で見たが購入しなかった商品に使えるデジタルクーポンを受け取りたいと回答。試着室に、購入する可能性のある衣服をバーチャル試着できる双方向型のミラーを導入する案についても42%が「クールだ」と評価した。

一方で買い物客の75%は、以前購入した商品に関連づけた商品をすすめるために顔認識を行うソフトはいきすぎだと評価。自分の携帯電話やタブレット端末から送られる信号で身元を特定され、店員に名前を呼ばれて挨拶されるのは「気味が悪い」と回答した人も同じく75%にのぼった。

ショアードは言う。「大通りにあるファッション小売店において革新が足りていないのが、試着室だ。スマート試着室は郊外の店舗で試験導入される傾向があるが、今ではもっと野心的な双方向型のインストアテクノロジーが求められている。タブレット端末経由で客に送られるおすすめ情報は、試着室での体験の向上につなげることができるはずだ。試着室の持つ可能性に目を向けないことは、顧客により良いサービスを提供するチャンス、ひいてはより多くの商品を売るチャンスを逃すことを意味する」

Fiona Briggs

最終更新:7/6(水) 17:00

Forbes JAPAN

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