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7月の大注目IPO銘柄、LINE株は買い? 

会社四季報オンライン 7/6(水) 21:11配信

 日本の株式市場は現地時間の6月23日に実施された英国のEU離脱を問う国民投票の結果を受けて大きな痛手を負い、まだまだ先行きを楽観できるムードではない。グローバル景気敏感株は、業績予想の前提となる為替水準よりも大幅な円高となっており、このままでは業績の下方修正間違いなしという市場環境になってしまっている。 

 今週末には参議院選挙を控えており、政府も日銀と一体となって景気刺激策を打ち出す用意があると「口先介入」をしている。しかし、市場心理は口先介入だけで動くような状況ではなくなってきているのは誰の目にも明らかだろう。

 このような市場環境となっているが、まずは2016年上半期のIPOのパフォーマンスを見ていこう。上半期には40社がIPOした。昨年は43社であったことから、数の上では減少となった。が、日本の株式市場の年初からのパフォーマンスがパッとしないのに比べると、初値のパフォーマンスは目を見張るものがある。

 勝率77.50%、初値騰落率68%はアベノミクスが始まってからのパフォーマンスの中では低い水準だが、40銘柄すべてを1単元(100株)公募価格で買って初値で売却したとしたら、523万円のキャピタルゲインを得たことになる。716万円の投資で523万円のリターンは素晴らしいとしか表現のしようがない。

 そして、7月に入りいよいよ市場関係者が待ちに待ったLINE <3938> のIPOが近づいてきた。仮条件の上限価格3300円で公開価格が決まると、上場時の時価総額は6930億円となる。公開株数は3500万株(単元100株)で、公開価格を3300円で計算すると調達額は1155億円(国内429億円、海外726億円)になりそうだ。

 通常なら、ソーシャルメディアやソーシャルゲーム関連の銘柄をIPOの公募・売り出しで手に入れることは非常にハードルが高い。ただ、LINEは公開株数が多く、主幹事証券会社だけではなく、引受幹事証券会社においても比較的入手しやすいと考えられる。

 とはいえ、入手しやすい銘柄に限って初値から公開価格を下回り、上場当日から投資家が後悔することになることが多いのは事実である。16年のIPOで資金調達が50億円以上であった銘柄は4社あった。事業ドメインは4社とも異なっており、特定の事業分野だから売り込まれたということではない。

 純粋に公募・売り出し株を買った個人投資家の大きな売りに押された結果であるといえる。したがって、LINEにおいても同様に、寄付きから売りが先行し、初値は厳しい始まりになる可能性も念頭に入れておいた方がよいだろう。

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最終更新:7/11(月) 10:11

会社四季報オンライン

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